口ぐせの魔術

 

抗老化医学、すなわちアンチエイジングに焦点を当てて

追及している健康科学者である佐藤氏をお招きして、

ことばと意識、意識と成功の関係をお話いただきました。

 

佐藤氏は生体の化学反応系と人の思考との制御関係を中心に、

長年研究を重ねてこられました。

 

本当の健康とは身体の良好な状態だけではなく、

曇りのない考え方でもあることを、

身体と心の制御関係から説明していただきました。

 

 

言葉の力に注目

 

佐藤氏は、

「どんな人でも、5分間話しを聞けば、

 その人の行きつく未来がわかってしまう」

 

とおっしゃられます。

 

人の発する言葉には、

それだけの力が備わっているのだそうです。

 

また「百遍の嘘は真実となる」と佐藤氏は力説します。

 

たとえ最初は嘘であっても、繰り返しそれを唱えることで、

脳が活性化して意識を刺激し、

実際にそのように行動するようになるのだそうです。

 

実例として佐藤氏はご自身の結婚の話を語られます。

 

若い時に

「美しい女性が好きだ。女優に憧れる」

と口癖のように言い続けていたそうです。

 

すると、出逢いがあり、

ほんとうに松竹の女優さんとの結婚が実現したそうです。

 

 

人生100年時代を生きる

 

佐藤氏は、適切な健康観をもって正しい健康づくりをすれば、

100歳を元気に生きられるとの実践理論が提唱されています。

 

若い時にまいた種が育ち、

60歳以降やっと収穫の時が訪れます。

 

「しかし、60歳までの活動で成功した人は本当の成功者ではない」

と佐藤氏は言い切ります。

 

人の人生は浮き沈みが大きく、

それを認め許容することが大切で、

60歳以前の成功にこだわることには意味がないそうです。

 

人生は前進あるのみで、そう考えると、

歳をとっていく今現在の自分が

一番頭が良いということができます。

 

人間は歳をとるに従い、

際限なくどんどん聡明になっていくことになります。

 

そして、人は何歳になっても、

心も身体も共に成長し続けていくことを、

佐藤氏ご本人が、自らの人生を通じて実証されているのです。

 

 

言葉と意識

 

人は誰でも言葉に導かれる人生を送ることになります。

人は誰でも「口ぐせ」通りの人生を送っているのです。

 

無意識に繰り返して使っている言葉は、

無意識のうちに私たちの考え方を作っています。

 

意識は、日頃使っている言葉、

良く知っている言葉で作られています。

 

知らない言葉でものごとを考えられないのは、

言葉が意識を作っている証しと言えます。

 

人は考えているように話し、話しているように考えています。

人が話したことと、その人の考えは表裏一体なのです。

 

 

想像力と自律神経系

 

本来、私たちの体は自律神経系の働きによって恒常性を保ち、

常に快適な体調を維持するようになっています。

 

この自律神経系は意識の支配下にありますので、

その内容に影響を受けています。

まだ起きてもいない、あるいは起きないかもしれないことを

心配したり、不安に思ったりすると、

その心配ごとは、私たちの身体に必ず影響を及ぼします。

 

体の中では、そのことは既に起こったことになるのです。

顔色が悪くなり、食欲がなくなり、体調が崩れてしまいます。

 

わかりやすい例をあげましょう。

 

実際には、今ここに梅干がなくても、梅干を想像するだけで、

実際に唾液が出てくることは誰もが経験していることです。

 

このことは、私たちの生命を支配している自律神経系は、

事実ではなくても鮮明に考えたり、想像したりしたことに

対して強く反応し、支配されているという証しになります。

 

 

新しい自己像の構築

 

さらに話を進めましょう。 

 

人は誰でも「私はこんな人間だ

というイメージを持っています。

 

それは能力、資質、容姿、性格などについて、

自分なりの「自己像」を意識しているということです。

 

自己像とは自分自身に対する意識ですから、

私たちは自己像の通りに人生を送っているということができます。

 

また、自己像を変えると人生が変わるともいえます。

 

自己像とは、一口で言えば思い込みの産物に他ならないのです。

 

 

まとめ

 

最初に言葉があり、言葉が意識をつくり、

意識が自律神経系を介して

私たちの身体を支配し、人生を形作ります。

 

言葉の科学、自己像の科学を理解することにより、

さらに自己に秘められた可能性に気づきます。

 

新しい自己像を築くために、

本日、佐藤氏にお話していただきました。