厳しい経済環境の中で、28年間続く電脳株式会社。

 

「ガイアの夜明け」をはじめ

様々なメディアにも取り上げられています。

 

電脳株式会社を起業される以前はベンチャーの雄といわれた

パソコンメーカーの会社に勤められていた室井氏。

 

配属された営業部では人に媚を売ることに慣れず、

初めて一ヶ月のうちに十二指腸潰瘍と

胃潰瘍になってしまったそうです。

 

しかしある日、自分が好きな人だけに気に入ってもらえればいいと

納得したところ、とても気が楽になったと語られます。

 

そんな折、会社がある大手メーカーに

吸収されることになります。

 

 

室井氏は

「上司に威張られるくらいなら自分の飯代くらい

 自分で稼いでやろう」

 

と思い、独立を決意したそうです。

 

 

目標を達成するためには

 

室井氏は

年間目標を立てること

が大事であるとおっしゃられています。

 

そして目標を立てるのと同時に、

達成するために肝心なことは、

目標を「決して忘れないこと」だと語られました。

 

そのための方法として、

 

1.丸暗記する

2.電車の中で指を折って復唱する

3.月末に箇条書きで書き出す

4.三ヶ月に一度、円グラフ、棒グラフで達成具合を確かめる

 

これらを徹底することにより忘れることを回避できると語ります。

 

室井氏の(2009年の)目標は、

 

・一週間で合計50,000歩、歩く

・一週間に飲酒は2日以内とする

・年間250冊本を読む

・社内外問わず、ひと月一回、セミナーを実施する

・社内の各業務のマニュアル作りを8月までに終える

 

などをあげられていました。

 

 

継続は力になる

 

会社では年間の売り上げ目標、利益目標を立て、

それを四半期の目標に落とし込みます。

 

結果や途中経過をグラフで可視化し、

もし達成できそうになければ、

どう軌道修正しようかと考えることにつながります。

 

コツは、楽しいことから始めることです。

達成するのがしんどい目標ではなく、

楽しくて仕方がない目標から立てていく。

 

そしてその目標を自分の中に浸透させ、

なんで実行できないのか、

と常に意識することです。

 

常に意識していれば、どこにいようともアンテナ立ちます。

その考え、姿勢が大事であると室井氏は語られました。

 

また、目標は1年で達成しなければいけないものではないとも

室井氏はおっしゃられました。

 

例え、3.4年かかってしまったことでも達成するために

挑戦し続けることに意味があります。

 

そのためには継続を怠らないことです。

 

 

会社における自分の使命

 

会社における自分の使命を室井氏はこう語られました。

 

・自分という存在があることにより、人の幸せを手助けする存在

・電脳社員の中で真剣に努力している人に対して応援する

・我が社があることにより沢山の人を幸せにする

・人の教育をしながら自分も同時に成長していく

 

大切なのは、できるかできないかではありません。

やるかやらないかで人生は大きく変わります。

 

会社としての目標を達成しようとする過程において、

経営者の苦悩を社員は理解してはくれません。

 

室井氏は自分のことは自分で褒める、と語られました。

 

 

日本一幸せな会社の条件

 

日本一幸せな会社の条件として、

室井氏はこう語ります。

 

・そこそこ、給料が高いこと

・やりがいのある仕事ができること

・会社の基盤がしっかりしていて安心なこと

・年間に楽しいイベントがたくさんあること

・お客さまも幸せであること

・仕入先さんも幸せであること

 

 

また、幸せとともに、一流の会社の条件は

「一度掴んだいいお客様を二度と話さない努力をしている会社」

であると室井氏はおっしゃられました。

 

社長に夢がない会社に未来はありません。

 

自分に自信がない人ほど、肩書きや態度に表れます。

逆に人間が大きい人ほど、柔軟性があり頭が低いといいます。

 

社長であるということの特権は、

「思ったことに対し、自分が責任を持つために、なんでも好きな様にやれる」

と語られていました。

 

 

まとめ

 

電脳の成功までの流れや、室井氏の苦悩の日々から学んだ、

起業・経営の秘訣を具体例を交えながらお話いただいたご講演でした。

 

室井氏が大事にされている会社として、自分としての目標や使命、

幸せの条件などには、一貫性があり、

とてもわかりやすく解説していただけました。

 

中古販売という、競合他社の少ないポジショニングを見つけ、

そこで成功していくことこそが、

10年以上続く会社の秘訣のひとつであると思います。

 

そんな会社や経営者がひとりでも多く増えることを

私どもは願っております。