「社長と学生の出会いや雇用を創出することで、

 社会を元気にする企業を目指します」

 

というビジョンを元に、

ミスマッチ採用を”ゼロ”をミッションに

事業展開を行なっている株式会社アイ・パッション。

 

その代表取締役社長である浅井慎吾氏をお招きし、

小さい会社だからこそ新卒採用を!

というテーマでご講演をいただきました。

 

設立後わずか2ヶ月で新卒採用を開始し、

5名の学生を新入社員として迎えられたアイ・パッション。

 

その秘訣を、

 

1.小さな会社の新卒採用

2.なぜ、新卒採用か

 

という項目からお話いただきます。

 

このレポートでは経営者として成功するために

重要であるエッセンスをお伝えしていきます。

 

 

小さな会社の新卒採用

 

設立からわずか2ヶ月で新卒採用を開始した浅井氏。

 

その理由を以下の3つで語られました。

 

・スキルではなく、会社の理念共感型で

 がむしゃらに考え行動してくれる学生を採用したい。

 

・組織づくり、事業展開を意識した社員構成を考慮した結果。

 

・「学生と企業のミスマッチ対策」のビジョンを元に、

 クライアントの採用を手伝うからには、

 自社での採用を成功させ説得力を持たせる必要がある。

 

これらの理由から、

新卒採用に踏み切ったとおっしゃられました。

 

 

採用活動 

 

最初の説明会では予想外にも

30名を超える就職活動生が集まったのです。

 

また、エントリーの合計は

1,000名を超える応募がありました。

 

これは以下の3つの理由が原因であると

浅井氏は語られました。

 

・会社に、まだなにもないという魅力。

 

・ゼロから社長と一緒につくっていこうという

 想い先行型のスタンス。

 

・従業員という枠の採用ではなく、

 仲間・同志を集めるために社長自ら採用活動を行う。

 

3坪のレンタルオフィスから配信された

社長自らの想いのこもった動画が

学生の胸に刺さったのではないかと浅井氏は語られました。

 

その後、採用活動を通し、

5名の学生が新入社員として入社することを約束されました。

 

 

学生が創業間もないベンチャー企業を志望した理由

 

学生が創業間もないアイ・パッションを志望した理由を

以下のように語りました。 

 

・経営者の下で直接働けるから。

 

・近い将来起業するため。

 

・新卒一期生として、特別な存在や幹部になりたい。

 

では、入社が決まったものの社会人としての経験が無い中、

具体的に何をしてキャッシュを生み出し、

ビジネスを回していくのでしょうか。

 

それは、まだ学生の間にインターンという形で仕事に携わり、

力をつけた状態で入社を迎えてもらう方法です。

 

アイ・パッションでは入社予定者の5名が実際に体験した

自分自身の就職活動の想いを活かして、

新しいメディアを創出していくビジネスが発足したそうです。

 

これも、小さな会社での裁量の大きな仕事を望む意欲的・ポテンシャルの

高い学生だからこそ生まれる雇用効果ではないのでしょうか。

 

 

なぜ、新卒採用か

 

なぜ、新卒採用なのかについて、

浅井氏は以下のように語られました。

 

良い新卒採用は、社内を活性化し企業を成長させる

 

意欲的・ポテンシャルの高い新人が入社することは、

現在いる社員に大きな刺激を与えます。

 

社内の活性化はもちろん若手社員の育成にもつながります。

 

いい意味で”真っ白”な新人の

 

「なぜこの仕事を行うのか」

 

という質問が、

既存の社員にも仕事の本質を教えてくれます。

 

どんな教育よりも、仲間の活躍、後輩の成長は

企業を成長させます。

 

 

新卒者は時代(トレンド)の代弁者

 

非常に早い変化の激しい時代において、

毎年新人を採用し続け、耳を傾け続けることで、

企業は常に革新的かつ柔軟な事業・風土を生み出すことができます。

 

「新卒採用は人生観・ビジネス感において白紙の状態であり、

まさに”経営ビジョンへの共鳴者”である新卒者の獲得」

 

経営者がそのビジョン、理念の表現を図ろうとした時、

新たに入社してくる人材はその最良の「共鳴者」「推進者」です。

 

但し、注意することは、就職活動生が「何をアピールするか」

「どんな応募動機」を持って入社を決意するかです。

 

 

新卒者は”企業の夢”の象徴

 

新卒者は企業の5年後、

10年後の理想像から逆算し採用した存在です。

 

また、彼ら、彼女らもその企業の将来にかけて入社します。

企業が永続的に続き、将来にわたって理想の未来像を追求する以上、

新卒者は「企業の夢」そのものです。

 

「組織イノベーション」

アイ・パッションの初めての新卒採用は、現社員たちの意識が変わり、

会社のことをどうしたらしっかり第3者に伝えられるのかを真剣に考える

貴重なキッカケを与えてくれました。

 

採用の成功失敗に関わらず、

採用の活動自体が組織にイノベーションを起こし、

会社がよりホットチームに生まれ変わります。

 

これらが浅井氏の経験に基づいた考えです。

 

逆に、会社の良い部分にしか表に出さない企業ほど

ミスマッチが起こりやすいと浅井氏は語ります。

 

「会社や事業部のここが課題で悩んでいる」と

正直に打ち明けた場合、

意欲的な学生の目は輝くのです。

 

小さな会社が優秀な新卒者を採用したい時ほど、

「理念の元、未来をつくるために、共に頑張っていこう」

 

という共感の姿勢で望むことが

企業にとって明るい未来が待っています。

 

 

まとめ

 

アイ・パッションが初めて新卒者を採用するに至った時期から、

採用戦略、入社前のフォローから入社までの流れを、

実際の経験からその裏付けまでお話していただきました。

 

現在のアイ・パッションは、第一期の新卒者たちが入社前に

企画・運営を始めたメディアは

会社を支える事業のひとつまで成長しています。

 

浅井氏の新卒採用ように、

想い先行型でビジネスを進めることができれば、

共感は生まれ人は集まってくるのです。

 

想いを発信することにより共感を生み、

成功していく経営者の方が

ひとりでも増えることを願っております。