本セミナーでは、法政大学大学院政策創造研究科の教授である

坂本光司氏にお越しいただき、

会社経営の本質に迫る話を頂きました。

 

 

今後、この世に残したい会社はどんな会社なのか?

熱く語っていただいた坂本氏の話を、

本レポートにてお伝えしていきます。

 

 

会社の経営とは

 

時々刻々と世界が変わっていく今、

時代も大きく変わり収益をあげる会社や業績が

 大きい会社が優秀という昔の考え方は通じなくなってきました。

 

 そんな中、坂本氏は22世紀型企業というのは

心を大切にする会社

と言いました。

 

 

これを実現する会社がまさに、

坂本氏の考える「この世に残したい会社」であるのだそうです

 

 

 

業績だけを高めたり収益だけを追いかける会社、

競合を打ち負かすことを考えている会社は不幸を作り出すだけだと断言されました。

 

 

5人の幸せ

 

坂本氏は心を大切にする会社を

日本で一番大切にしたいと語られていましたが、

その会社とは、「5人の幸せを叶える会社」です。

 

 

会社経営とは

「5人に対する使命と責任を果たすための活動」

 

若しくは

「5人の幸せを実現するための活動」

 

であり、

会社とは「それを叶える場所」であると言います。

 

 

では、その5人とは何か?

 

 

「社員とその家族」

「社外社員とその家族」

「現在顧客と未来顧客」

「地域社会・地域住民」

「株主・出資者」

 

これら五人を幸せにする必要があると

説かれています。

 

多くの会社が「顧客」第一主義と考えていますが、

坂本氏の考える理想の会社は

 「社員とその家族」が第一と考えています。

 

理由は、社員によってお客様が選ばれるのであり

社員なくして価値を提供できないからと仰っていました。

 

 

不景気で社員をリストラするくらいなら社員や経営陣の平均賃金もさげれば良い

 というのが坂本氏の考えなのだそうです。

 

 

社員とその家族が一番である理由

 

坂本氏がこれまで数多くの経営者をみてきて、

以下のことを感じたそうです。

 

1 不平・不満・不信感がある社員が業績をあげることはできない

2 自分の職に感動していない社員がお客様に感動を届けることはできない

3 上司に不信感をもっている社員が上司の業績を高めることはアホらしくてできない

 

 

坂本氏は、これは自然の摂理だと語ります。

 社員を一番大切にすることで、お客様に選ばれ、

 価値を提供できると強く訴えていました。

 

 

まとめ

 

坂本氏の思想だけでなく、

たくさんの起業家や社会人をみてきた体験談も交えて

 お話いただいた1時間半。

 

 会場にいらっしゃった参加者様は

非常に熱心に聞いておられました。

 

 また、現在はその考え方を広めていこうと

数多くの書籍を出版されており、

 その熱意に心をうたれました。

 

本日のセミナーを聞いて、

一人でも多くの幸せな会社が生まれることを願っております。