一般的に、経営を行う際には、
まず事業計画書をたて、
少なくとも三年以上の展望
を示しますが、

CoCo壱番屋」創業者
宗次德二さんは
すべて行き当たりばったりの経営を
おこなってきたと断言します。

小さな喫茶店からスタートし、
一部上場企業まで育て上げた
宗次流経営術と

どのようなものなのでしょうか?



1.行き当たりばったり経営

宗次氏は自身の経営を
行き当たりばったりである
といいます。
しかしここまで会社が成長できたのは、
裏側に徹底した現場主義の精神が
流れているからです。

 

宗次氏にとって、
日常のことはラッキーなことであり、
日常のあらゆることに感謝することが
重要であると述べています。

その考えのもと、宗次氏は
身近な人に喜んでもらえることを
第一に考え、
経営を行ってきました。

それが会社として、
お客様を第一に考える姿勢に
つながっています。

 

行き当たりばったりの経営を行うと、
当然うまくいかず、苦労します。
しかし、この苦労こそが
宗次流経営術の肝です。

 

苦労することで、
一層、自身のお店や会社を見直し、
お客様のことを考えるようになります。

このお客様について考えることが
非常に重要であると
宗次氏は述べています。

お客様にどうやったら
喜んでもらえるのか
考えることで、
自然とお客様本位の経営を
行うことができるのです。

 

目の前のお客様に
喜んでもらえることを考え、
それを続けることこそが
行き当たりばったりの経営術
なのです。

常にお客様のことを見つめ、
困り事を発見し、
解決する。

これを続けている限り、
会社がお客様にとって良くないものに
なることはありません。

常にお客様のために行動することが
結果として会社経営となるのです。

 

では、宗次氏はお客様のために
具体的に何をしたのでしょうか?

一つは早起きです。
早起きをし、
誰よりも早く会社に行き、
掃除をする。
これを毎日続けています。
掃除をすることで、
お客様から好印象や信頼を
勝ち取れたのです。

 

このような小さなことを
繰り返し、
お客様本位の行動を
続けることが
行き当たりばったり経営を
支えるのです。

2.行き当たりばったり経営が成長する秘訣

経営では、
人材獲得、社員への教育など
先を見据えた行動
も必要となります。

しかしながら、
行き当たりばったりの経営では、
その場の問題を解決し続けます。

そのため、その処理を怠ると、
短期思考で、
その場しのぎの経営
に陥る危険が常につきまといます。

では、どのようにして
CoCo壱番屋は着実な成長を
続けてきたのでしょうか?

 

宗次氏はその答えを、
社長が全力を尽くして、
小さな目標を達成し続けること
にあるといいます。

大きな夢を目指すのではなく、
直近の目標をたて、
それを確実に達成する。

これを続けることで、
会社は着実に成長する。

成長することで、
認知が上がるなどの効果が生まれ、
いい人材が集まる。

これが行き当たりばったり経営の
着実な成長法である
といえるでしょう。

 

本記事の作成者: 田中大貴