ブログリレー第12回(最終回) ぶっちゃけ、実践起業インターンREALってどうなの?
ここまで11日間連続投稿してきました「ブログリレー」も最終日です。
最終日は、この実践起業インターンREALの学生サポートをしていた
株式会社ビジネスバンクグループ 野田拓志が僭越ながら書かせていただきます。
早稲田大学の学生達と行ってきた実践起業インターンREALを改めて振り返ると、
1年半にも及ぶかなり長期プロジェクトだったことに改めて驚きます。
大きく分けると、3つのパートに分かれます。
学生による、 ①アイデア発想 ②事業計画づくり ③1年間の事業化(インターン) 。
まず先に1年半の結果をお伝えすると、
【3チームとも黒字化できた】のは本当に良かったです。
もちろん大きな売上が立ったわけではないものの、
「自分たちが使った分のお金は世の中から稼ぐことができた。」ということは
起業における大きな1歩なのではないかと思っております。
以前、東洋経済オンライン様に取材いただいた記事にもプロジェクトの詳細がありますので、そちらもぜひ御覧ください。
さて、まえがきが長くなりましたが、
本日は下記の5つについて振り返ってみます。
目次
①はじまりはビジネスアイデアデザイン(BID)
すべてのはじまりは、2018年の4月。
「ビジネスアイデアデザイン(BID)」の授業。
この授業では、2ヶ月間で各チームが8つのビジネスアイデア発想法を学びながら、
自分がやってみたいと思うビジネスアイデアを見てけていくプログラムです。
自分の内側・自分の外側・過去・未来と色々な切り口で発想方法をお伝えするので、アイデアは様々なものが出てきます。
その中でも、筋が良いアイデアは、やはり自分自身で経験があったり、知識があるもの。お客さんのイメージも明確だし、 販売のイメージも見えているものです。
ただ、多くの学生がハマる罠が1つあります。それはアイデアの生みの親は、結構、意固地になってしまうということです。 意固地というよりは頑固で、外からの改善のヒントやアドバイスをあまり受け付けない状況があります。アイデア段階だからこそ、組み合わせてさらに昇華させていくことをトライしてほしいとも思います。
②起業の技術での事業計画化
③実践起業インターンREALが始まってからは0スタートだと思ったほうが良い(自戒の念を込めて)
ここまで、4ヶ月をかけて、アイデアを選りすぐり、事業計画をまとめてきました。晴れてここから自分の考えてきたものを形にするフェーズです。リスクは弊社が持つため、学生たちは補助輪をしながら起業に取り組めます。(私が学生時代にこんなプログラムがあったら絶対やっていますね)
4ヶ月間入念に準備を重ねてきたものの、いざ自分たちが頭で考えてきたものを行動に移す、形にするために動こうとしてもなかなかうまくいきません。
なぜなら、計画に対して時間軸が入っていないからです。ここでまず大きな壁にぶつかります。頭では数日でできると思っていても、実際は何日もかかってしまった。または、アルバイトや別の授業が忙しくて、起業どころではない。。。そういうタイムマネジメントの壁にぶつかります。
だからこそ、改めて、優先順位の確認です。
・何のために、この実践起業インターンREALを行うのか?
・今から行おうとするチームのミッションは?
・この事業で目指す未来は、メンバー個人にとってどうメリットがあるのか?
などをチームごとすり合わせることが必要になります。
④学生のメンタルブロックすごい
事業化に向けてスタートするものの、また別の壁にぶつかり、事業が進まなくなります。
それは、学生が抱えている様々な「メンタルブロック」です。
外から見ていて感じたものでいうと、、、
・社会人の人にメールしてもいいのかな?ご迷惑にならないかな?
・友人に商品やサービスの話をしたら嫌われないかな?
・お金の話は嫌がられるんじゃないかな?
・電話するのこわいな・・・
・事業の提案させてください!は直接すぎるからインタビューさせてくださいがよいかな・・
・お電話やメールは、相手の時間を奪ってしまわないかな? etc.
切りがないので、これくらいにしますが、、、笑
社会人になると鈍感になるのか、
学生たちは思ったよりも周りを気にしすぎておりました。
そもそも相手がよくなるためのビジネスアイデアを考え、
形にしていこうと動いているので、
【もっと自信をもっていいんだよ!】とお伝えしたい日々でした。
このメンタルブロックで短いチームで1ヶ月間、長いチームで4ヶ月間、時間が奪われましたね。笑
⑤黒字化するのもやっと、、でも1年での学生達の全てがレベルアップ、どこに出しても恥ずかしくないです!
本当にバッサリと途中経過と詳細は割愛しますが、、笑
毎週1つ1つの案件詳細の確認なども含めて事業を進捗させていくことで、1歩1歩学生たちとは一緒に進んできました。
最初にお伝えしたように、今回参加した【3チームはすべて黒字化】することができました!!(パチパチパチ)
ただし、これは、学生の人件費を入れずに実施したものです。(もちろん大学との協力インターンですので、人件費は発生しません)もし、発生したと考えるとゾッとします。
それよりも注目してほしい部分は、3チームとも自分たちが1年間で使った費用以上はしっかりと稼いだということです。
つまり、「何者でもなかった1年前」、”たった1年”経つことで、
その分野の専門家として周りの方から認められ、
お金をもらえることができるところまで来ているのです。
震えますよね!これが、0→1の面白みですよね。笑
この1年間でお金を稼ぐという点では、
まだまだ成果に繋がらなかったものの、
学生1人1人の「人としての成長」は
ものすごく成果が出ているのではないかと思っております。
今回参加してくれた学生たちはきっと
自分で考え、問題を見つけ、動いて、解決する力をつけてくれました。
現在、問題・課題発見能力がある人材が少なくなっていると嘆かれています。
そんな世の中だからこそ、今回参加してくださったメンバーは自らの力をいかんなく発揮して、
世の中を良くすることに貢献してもらえたら嬉しいなと思っております。
最後に、このプロジェクトが、学生たちにとってREAL(世の中)を
少しでも理解してもらえるキッカケになっていたら幸いです。
ありがとうございました!
本日のライター
野田 拓志 (ノダ ヒロシ)
株式会社ビジネスバンクグループ 経営コンサルタント
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