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こんにちは。

Pick Sense事業部代表の音羽(オトワ)です。

 

Pick sense 音羽写真

 

Pick Sense事業部がスタートして、半年が経ちました。これまでのPick Sense事業部の変遷を皆様にお伝えできればと思います。

 

“直観的な好き”を抽出するツールをどうするか!?

 

私たちのミッションは、創業当初の時と同様に、
「直観的な「好き」を大切に、簡単に、“理想のライフスタイル”と出会える世界を実現する。」です。

 

この半年間、私たちはミッションを実現するために、WEBサイト内で、消費者の“直観的な好き”を抽出して、“最短”で理想の住宅会社や家具と出会えるマッチングする仕組みを作り続けてきました。

 

その中で、今回は特に注力してきたことを、“1つ”だけお伝えします。

 

それは、WEBサイト内で消費者の“直観的な好き”を抽出するツールをどうするかです。

 

これは今でも試行錯誤を繰り返し、ツールをブラッシュアップしている段階ですが、現在行きついた施策は、「スワイプ型の診断ツール」です。

 

それでは、この診断ツールに行きついた変遷をお伝えしていきます。

 

私たちは、創業当初、漠然と消費者の“直観的な好き”を抽出して、それに合った住宅会社を提案出来たら、消費者は嬉しいのではないかという仮説を立て、取り組んできました。

 

それと同時に、私たちは住宅会社を探す上での消費者の本質的な課題とは何かを調べるべく、多くの消費者や住宅会社にヒアリング調査をしながら、消費者と住宅会社の課題やニーズを分析してきました。

 

その結果、様々な趣味やライフスタイルを実現したい消費者とそれを叶えられる住宅会社とのマッチング率が低いことが分かってきました。

 

その理由は、多種多様な趣味やライフスタイルを実現したい消費者は、ネット上でそれを実現できる住宅会社を探しますが、それを専門に行っている住宅会社を探すことが出来ないからです。例えば、現在流行っているサーフィン好きな方向けの住宅会社はネット上で探すことが簡単かもしれませんが、アメ車好きな方や音楽好きな方、植物に囲まれたい方向けなどの住宅会社はそう簡単に探すことが出来ないのが現状です。

試しにネットで探して頂けると分かるかと思います(笑)。

 

上記の理由から、消費者は、住宅会社を決定する上で、総花的に行う大手ハウスメーカーや工務店に要望を伝え、できる範囲でご自身の理想に近い形の住宅を建築してもらえる住宅会社を選んだという意見が大多数でした。また、大手ハウスメーカーや工務店をどこに決めるかを選ぶ際に、スーモやホームズなど大手住宅情報サイトを見て選ぶそうですが、全て同じように見えて違いが分からないし、自分に合っている住宅会社を探すこと自体が苦痛になっていったという意見も多かったです。そのため、CMを多く出し安心感のある大手ハウスメーカーでお願いする結果になっているそうです。

 

住宅一棟を建てるだけで、消費者は3千万円ほど掛けて建築するのに、上記のような住宅会社の選び方は、勿体無いと思いませんか??

 

ここで、消費者の課題を整理すると、3つにまとまります。

①ネット上で各消費者のライフスタイルに合った住宅会社を探しにくい。

②大手住宅情報サイトを見て選ぶが、各会社の違いが分からない

③各消費者に合っている住宅会社を探すことが大変で苦痛だった

 

そこで、私たちが消費者の悩みを解決する施策として開発したのが、“楽しく、直観的な好きを抽出し、ユーザーに合ったライフスタイルを提案するスワイプ型の診断ツール”です。

PickSense アプリ 概要

 

これは、出会い系サイトのTinderをイメージして頂きたいのですが、ライフスタイルや住宅に関わる写真を、“好き”、“嫌い”でスワイプしてもらううちに、そのユーザーに合ったライフスタイルを分析し、紹介するツールです。もちろん、ライフスタイル結果が出た後は、そのライフスタイルに合う住宅会社や家具まで出会うことが出来るサービスとなっています。

 

ツールのアルゴリズムを詳細にお伝えすることはできないですが、ユーザーが選んだ写真ごとに好みを抽出し、写真を選べば選ぶほどユーザーの好みに合ったライフスタイルが提案されていく流れとなっています。

 

私たちの想いとしては、ユーザーの皆さんには遊び感覚でその診断ツールを触って頂き、ご自身のライフスタイルの再確認や新しいライフスタイルに出会ってもらい、それを実現できるライフスタイル特化型の住宅会社と気軽に話せる環境を提供することで、上記3つの課題が解決できると考えています。

 

試しに、まだβ版ですが、https://pick-sense.com/
Pick Senseの世界観を楽しんで頂けると幸いです。

 


 

各メンバーよりここまでで学んだこと

 

次のテーマは、「実践起業インターンREALへの参加を通してこれまでに学んだこと」です。

Pick Sense事業部の学部3年生メンバーより、リレー形式でお伝えします。

 

<安田悠人>

Pick Senseでwebサイトの作成を担当している、商学部3年の安田悠人と申します。私が今まで実践インターンREALを通じて成長したことは、大きく分けると3つあります。

まず、答えのない課題に対して自分の中で意見を明確化し、それを相手に伝えることが得意になりました。振り返ってみると、高校や大学の授業は何か一つの正解にたどり着くことを求められるものであることが多く、自分で考えて意見を出す機会が少なかったように思います。この授業では起業という「答えのない課題」に対して、自分なりに試行錯誤して考え続けることが求められるため、自分の中で意見を考え伝える力が本当に鍛えられました。

2つ目は、今まで触れたことのない領域に対しても積極的にやってみようと思うようになったことです。ノーコードでサイトのシステムを組み、デザインを考え、できるだけ快適に使ってもらえるよう改善していくなど、Realで取り組んできたことは今まで経験したことのないことの連続でした。その中で、たとえ自分が今までやったことがなくてもできた、という成功体験が積み重なっていき、それが自信につながりました。

3つ目は、自分の目の前だけでなく、長期的な視点で物事を見ることに、気を付けるようになったことです。今までの自分の行動は遠くても1か月先を見越してのものがほとんどであったのに対し、REALは半年先、1年先を見越して行動を決める必要性がありました。当初、かなり遠くを見据えて行動することは慣れておらず戸惑いましたが、こまめにフィードバックをもらいつつ少しずつ取り組むことが出来るようになりました。

実践インターンREALを半期続けてみて、もちろん苦労したこともありましたが、それを上回るものを得られたと考えています。残りの期間もより自分自身の成長につながるよう、これからも全力で取り組んでいきます!

 


<中山珠緒>

こんにちは。Pick Senseマーケティング担当の、政治経済学部3年中山珠緒です。Pick Sense事業部が走り出してから半年以上が過ぎた現在も、新鮮な学びに触れる日々を送っています。

 

最も印象的な学びは、「完璧」に固執する危険性です。

一般に、仕事上の失敗はメンバーに迷惑をかけ、上司を怒らせる。少なくとも、私にはそのようなイメージがあり、仕事上のクオリティを重要な指標として捉えていました。例えば、工務店さんへのサービス提案や、毎月の進捗発表会(BBGの浜口社長や教授をはじめ、錚々たる皆様に対し、事業の進捗プレゼンを行います)時に、「全ての方から100点の評価をもらえる」仕事をするべきだと考えていました。

 

今思うと、私は気負い過ぎていたように思います。勿論、計画→実行の全段階で、仕事の質は重要です。しかし、0から1を生み出す事業立ち上げの局面では、安田も述べたように、「答えのない課題」と向き合い続けることが求められます。そのため、課題への接近方法は、いわゆるPDCAを回す中で、いくらでも(時には360度)変化するでしょう。この段階では、「100点の評価が貰えるようにサービスを作りこむ」よりも、「トライ&エラーを通じてサービスを磨く」意識が、よほど重要になるのではないでしょうか。先述した進捗発表会でも、「100点の評価を得よう」だけではなく、「今後に活かせるフィードバックを頂こう」という、ある種、気負い過ぎない考え方も必要だったのだと思います。

 

「PDCAの重要性なんて、常識だ!」と思われる方も多いでしょう。私もインターン等の経験を通してそう考えており、チーム内では実践していました。しかしそんな私自身も、不必要な固定観念に縛られていると自覚できたのは、実践起業インターンREALに参加したからこそだと考えています。プロフェッショナルに囲まれた環境で、実際に事業を立ち上げ、磨いていく。この経験は、ビジネスにまつわる技術的な学びだけではなく、精神的な学びにもつながるものです。少しでも起業に関心がある方は是非、本プログラムの門戸を叩いて下さい。現時点ではあやふやな輪郭しか持っていなかったとしても、一つの事業に対し泥臭く努力し続けられる方ならば、大きな学びを得られるはずです。

 

さて、私たちに残された本プログラム期間は、半年もありません。この期間で、どれだけサービスを磨き、より良い価値提供を実現できるか、不安もありつつ、非常にワクワクしています。皆さんお一人お一人が、”直感的な「好き」”に基づく、理想の暮らしを実現できる、そんな世の中を作ることが出来ますように。

 


 

<渡邊将真>

こんにちは。Pick Sense営業担当の、早稲田大学商学部3年渡邊将真です。

私からも、半年間のREALで学んだことについて、お話していきます。

前回の記事では、私だけ分量が少なかったので、今回は気合を入れて書こうと思います。

私も他のメンバーみたいに、柔らかい文章が書けるようになりたいのですが、今回のところは是非勘弁して読んでいただければと思います(笑)

 

私がここまでのREALで学んだことは大きく分けて2つあります。

1つ目は、やるべきことを細分化し、計画を立てることの大切さです。2021年になってから、チーム内では、「直感」と「ライフスタイル」を軸に、事業を多角化していこうと本格的に考え始めました。会議では毎期様々なアイデアが出て、期待が膨らみました。その一方、やるべき量が増えて私の中で混乱も生じ、事業の全体像がぼやけてきていることに不安を感じ始めました。

そこで、タスク・スケジュールの整理を徹底して行うようにしました。タスク管理はAsanaを使用し、各自タスクの見える化、期限の設定やメンバーへの割り当て、進捗の報告・確認をするよう、私が呼びかけました。そのおかげで、混乱の原因だった膨大な放置タスクを、全て現場レベルまで落とし込むことができました。またメンバーの協力もあって、それ以降は順調に作業が回りました。2月末の審査会では、何とかウェブサイトの公開を間に合わせ、Pick Senseのこれまでの取り組みに対して、講師の方々よりポジティブなフィードバックを賜りました。この経験から、タスクを細分化し計画を立てることの大切さを実感しました。

 

私が学んだことの2つ目は、問題の本質に迫ることの大切さです。2月の審査に通った後、3月末の進捗報告会では、Pick Senseの事業多角化の方針に対して講師陣からご指摘をいただきました。その際に投げかけられたのが、「Pick Senseが提供するコアバリュ―は結局何なのか」という問いです。

それを受けて、私はふと思い立ち、安宅和人氏の名著「イシューからはじめよ」を読み直しました。ビジネスで不可欠なのは、問題の根源まで立ち帰って、イシュー=「今一番答えを出すべき問い」に取り組もうとする姿勢である。その場しのぎの対策で表面の絡んだ糸をほどいても、奥をほどかない限り同じ問題に苦しみ続ける。

これは講師の方々からのご指摘にも通じる箇所が大いにありました。改めてビジネスの重要な教えに触れると、事業の拡大に先走って、根本的に何の問題に一番解を出すべきなのかを見失っている、自分の姿に気づきました。

そこで、もう一度チームで話し合うことにしました。消費者が抱える問題、Pick Senseが提供する解決策、コアバリュ―は一体何なのか。そして納得する答えを出すことができました。その答えを知りたい方は、是非今後のPick Senseに注目していただきたいと思います。

これからも、何度も空回りがあるかと思いますが、問題の本質を見抜こうとする姿勢は怠らず、本当にバリューのある仕事を追求し続けていこうと思います。

 

すみません。追加で、もう一つだけ、お話させて下さい。

 

実は、REALを通じて何よりも素朴に実感したのは、「事業を起こす」ことの大変さです。実際に自分の手で取り組んだことで、社会に価値を生み出すという、一見当たり前のことがいかに難しいことかを痛感しました。

しかし、それと同時に、起業に対して真剣な興味が湧いてきたことも事実です。昨年の8月までは、ただの大学生である私が、起業にここまで夢中になろうとは正直思いもしませんでした。「自分の事業で世の中に新しい変化をもたらすことができるかもしれない」という大きな可能性を追いかけてみたいという気持ちで、現在REALに取り組んでいます。

起業の道は誰にでも開かれていて、誰にでも成功を手にする資格があります。怪しげに聞こえるかもしれませんが、これは事実です。少しでも興味がある学生は、是非このREALに参加して下さい!自分も知らない自分が、きっと待っています。

 


 

最後に、この場をお借りして、お力添えいただいているすべての関係者の皆様に、Pick Sense一同より感謝申し上げます。

今後ともPick Senseをよろしくお願いいたします。

 


 

【ライター】

音羽 翔(オトワ ショウ)

早稲田大学 経営管理研究科

仕事:経営コンサルタント(住宅業界)

趣味:バスケットボール

座右の銘:背水の陣