斬新な人材コンサルティング事業で一世を風靡するも、

2011年に40億円の負債を抱えて民事再生、そして自己破産…

 

今回は、様々な衝撃的ニュースで世間を賑わせた「ワイキューブ」元代表取締役社長、

安田 佳生 先生のセミナーレポートをお届けします。

 

 

問合せ125倍、売上5.7倍を実現したゲリラマーケティングの全貌

 

皆さんは、 以下の数字を見てどのように感じられるでしょうか?

ある企業が徹底的に【差別化】を行うため、 “独自ノウハウ”を実施した、1年後の数字です。

 

【問合せ】:80件 → 10,000件

【売上】:7億円 → 40億円

【就職人気ランキング】:圏外 → 17位(中小企業で100位以内唯一)

 

この急激な成長は、 たった“1年”で起こりました。

もちろん、それを起こしたのが今回の講師、 安田 佳生 氏です。

 

では、どのように上記の成果を生み出したのか?

自分の企業でも、その手法は真似することができるのか?

 

今回は、安田 佳生 氏が行った【ゲリラブランディング】と言われる手法から、

2つのメソッドをお届けします。

 

そして、 売上40億円の企業が“つぶれた理由”も、、、

 

 

【ゲリラブランディング】その1:記事の“フリ”広告

 

皆さんは、 「会社のブランディングを高めよう!」

「このサービスの宣伝をしよう!」 と思った時、

どのような手法を実行するでしょうか?

 

・Facebook広告

・プレスリリース

・Google 広告

・インタビューサイトへの掲載

・DM
・SEO
・営業代行

 

etc…

 

様々な手法を試されるでしょう。

 

今回の講師、安田 佳生 氏は、上記のような手法ではなく、

【記事の“フリ”広告】という手段を使いました。

これで、会社の知名度が一気に上がったのです。

それは、どのようなものなのでしょうか?

 

それが、こちらです。

 

ワイキューブのゲリラブランディング

 

れが何だかお分かりでしょうか?

 

これは、多くのビジネスマンが移動手段として使う、

「新幹線」の中にある「雑誌」の1面です。

 

通常、このような雑誌はあまり人は読まず、

「効果がないだろう、、、」と感じます。

 

しかし、逆に面白い記事が少ないので、 キャッチなものを入れることができれば、

効果的なブランディングと宣伝の機会になり得るのです。

 

安田 佳生 氏は、言います。

 

「お金がない時だからこそ、

 普通は周りがかけないところに一気に投資する。」

 

このような【記事の“フリ”広告】をいくつか実施し、 企業の知名度は一気に上がりました。

ただ、いきなり「新幹線の雑誌に広告を入れよう!」と思っても、 それは難しいことかもしれません。

 

では、皆さんの周りに、 「広告」とは深く認知されていないが、

「広告」としては“なり得る”ものはないでしょうか?

 

安田 佳生 氏はこのようなことを徹底的に考え、 お金がない時期でも、

知名度を一気に高めるチャンスを得たのです。

 

 

ゲリラブランディングその2:「書籍」=「DM」

 

皆さんは、これまでに「書籍」を出版したことがあるでしょうか?

「書籍」を出版するというのは、とても大変なことです。

 

しかし、今回の講師である安田 佳生 氏は、 知名度があまりない時でも、

どうにかして「書籍」を出版することにこだわり、実現させました。

 

それはなぜでしょうか?

 

そう、タイトルにもある通り、 安田氏は「書籍」=「DM」として考えていたのです。

もちろん、実際に内容が良く、 読書に価値があるものでないと意味がありません。

 

 

ただ、安田 佳生 氏はこう言っています。

 

「読者の方々には申し訳ない部分もありますが

 私は、この書籍を“DMを書いている”という意識でつくりあげました。」

 

書籍は、一度購入すれば、 ほとんどの人が中身を注意深く読んでくれます。

広告はこちらがお金を払っていても、 “セールス感”がどうしても出てしまい、

書籍で伝わる情報量を伝えるのは至難の技です。

 

安田 佳生 氏は、このことを深く熟知していたので、

 

「書籍」を長い期間をかけてつくりあげ、

出版をきかっけに、一気に会社の知名度を上げることに成功しました。

 

では、私たちはどのように応用することができるのでしょうか?

 

いきなりベストセラー?

それはかなり難しいかもしれません。

 

今の時代、電子書籍や、 様々な形で書籍を販売することができます。

皆さんも、 莫大な費用をかけてDMを活用するのではなく、

「書籍」という“広告ツール”も一度検討してみてはいかがでしょうか?

 

 

会社がつぶれた理由 :潜在マーケットの恐怖

 

安田 佳生 氏が立ち上げた採用ブランディング会社 ワイキューブは、

年商40億円企業まで成長しました。

 

その大きな要因の1つが、 顕在化したマーケットを狙うのではなく、

「潜在マーケット」を切り開いたことでした。

 

具体的に言えば、 「今、新卒採用は積極的に行っています!」 という企業に営業するのではなく、

「今は新卒採用は行っていないんだよね、、、」 という企業に営業していったのです。

 

では、なぜそれで営業が成功したのか?

 

講演内容から1つご紹介すると、 キーワードは、「魅せる」です。

 

どういうことかといえば、 お客とのミーティングの際、

ワイキューブの「優秀な新卒」を常に同行させていたといいます。

 

つまり、新卒採用が“良い”と感じることができるよう、

新卒社員を実際に見せ、潜在的なニーズを刺激していたのです。

 

安田 佳生 氏は、言います。

 

 

「欲しいものがないら、欲しいものを目の前にもっていく」

 

これが、潜在マーケットを切り開く手法です。

 

ではなぜ、一見上手くいっていたワイキューブは潰れてしまったのか?

それは一言で言うと、 「潜在マーケットは、規模が予測できないから」 です。

 

 

一見当たり前のように聞こえますが、 安田 佳生 氏ははこの部分を見誤り、

・会社の中にBarを構築

・社員の給料を2倍に増加

など、徹底的にブランディングや広告に費用をかけ、

一時は大成功したものの、結果的に民事再生まで追い込まれてしまったのです。

 

皆さんは、 ご自身が踏み込んでいるマーケットの規模を、

正確に把握しているでしょうか?

 

つぶれることはないにしろ、「マーケットの規模を把握する」ことは、

非常に重要だったと安田 佳生 氏は語ります。

 

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか?

安田 佳生 氏のアイデアはどれもユニークなものばかり、

どんな業界にいたとしても、【差別化】のために、 上記のような工夫は必須になるでしょう。

 

最後に、ある参加者から、 安田 佳生 氏にある質問が投げかけられました。

それは、以下の質問です。

 

「安田 佳生 氏のように、ユニークな発想をするためには、

 何かコツみたいなものはあるのでしょうか?」

 

安田 佳生 氏は、このように答えました。

 

「んー、上手くは言えませんが、

 “なんでこうなるんだろう?”
 “本当にそうなのか?”
 こういった質問を自分に投げかけ、
 物事の様々な角度から見ることが重要だと思います。」

 

「これは、こうだから」と、
決めつけていることはありませんか?

 

会社を成長させるためにも、 会社をつぶさないためにも、

「本当にそうなのか?」 このシンプルな質問は、

非常に重要なものなのかもしれません。

 

* 今後開催予定のセミナーについてはこちら

プレジデントアカデミー

経営者・起業家の継続的な成功のために開発された、学びの会員制セミナープログラムです。

 

 

*今回のセミナーは「社長の学校TV」よりご覧頂けます。

 

安田 佳生 先生、ありがとうございました。