幸せとの

  距 離

 

 

幸せというと、すごく高くにある気がしてた。
幸せというと、すごく遠くにあるような気がしてた。

 

 

だから、高く飛べるようにならないといけない。
だから、遠くまで走れるようにならないといけない。

 

 

そう、考えてた。

 

 

上ばかり見てた。
遠くばかり、見てた。

 

 

そんな時は、決して、幸せじゃなかった。

 

 

それが変わったのは、転んで地面にたたきつけられた時、
飛べなくなった時、走れなくなった時。

 

 

そんな時、人は何かを学ぶ。

 

 

ふと、足元を見ると、そこには花が咲いていた。
注意して、近くを見回すと、そこは花に溢れてた。

 

 

幸せは、そんなに高くにあるわけじゃない。
幸せは、そんなに遠くにあるわけじゃない。

 

 

近くにも、幸せはあるんだ。

 

 

そんな幸せにも気付けるようになることこそ、
幸せになるコツなのかもしれない。

 

 

 

― 浜口隆則・著『仕事は味方』より抜粋

 


 

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