浜口隆則の経営論 Vol.92:やる気マネジメント
「やる気」を「マネジメント」しているか?
経営は、人が、人のためにやっている、人の活動。
だから人の「やる気」は重大な意味を持っている。
特に、小さな会社では、
メンバーの一人ひとりの「やる気」が大きく影響し合う。
だから「やる気」になってもらうために、
コミュニケーションを増やすという経営者は多い。
「もっとがんばれ!」「ダメじゃないか!」と繰り返し言うことで、
メンバーの「やる気」に火をつけようとする。
確かに、それも大切な方法の一つだ。
しかし、そのやり方では、内発的な「やる気」は生み出せない。
また、経営者自身の「やる気」の波によって、
チーム全体の「やる気」の波が決まってしまう。
それでは、いつまで経っても、
チームとしての「やる気」は安定しない。
人の「やる気」には波がある。
だからこそ、まず「やる気をマネジメントする」という発想を持とう。
メンバーの「やる気」を下支えする最も効果が高いサポートの一つは、
「喜びの声」を集めるという仕組みにある。
人がやる気になるのは、人に喜ばれた時。
人に喜ばれた時、人は最も嬉しいし、もっと喜ばれたいと願う。
「ありがとう」「助かったよ」と言ってもらうと元気が出る。
誰かの役に立っている。
社会から必要とされている。
それを知れたら、
自分たちの仕事を肯定できる。
それが、やる気につながる。
だから、お客さんや関わる人に喜んでもらったという声を聞くことは、
「やる気」の下支えになってくれる。
お客さんの「喜びの声」は「心の栄養」であり、
「やる気」の【源泉】だ。
「喜びの声」を積極的に集める努力をしているか?
「喜びの声」をメンバー全員にシェアする努力をしているか?
それが仕組みになっているか?
なければ、早急に準備しよう。
メンバーの「やる気」が枯渇してしまう前に。
― 浜口隆則・著『社長の仕事』より抜粋
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