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浜口隆則の経営論 Vol.67:顧客台帳

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「顧客台帳」は、あるか?

 

 

商人が金庫に入れるべきものは、
お金ではない。

 

 

「 顧客台帳 」だ。

 

 

昔の商人は顧客台帳を最も大切にしていた。
だから店が火事になっても顧客台帳だけは燃えないような細工をしていた。
(※1)

 

 

店が無くなっても、蔵が無くなっても、
顧客台帳さえあれば、商売を再スタートできると知っていたからだ。

 

 

商売は、お客さんがいないと成り立たない。
この当たり前の事実を、経営者は、もっと深く考えなければならない。

 

 

あなたの会社に顧客台帳はあるか?
顧客台帳の価値を深く理解しているか?(※2)
無かったら、今日、つくろう。ホコリをかぶっていたら、ピカピカにしよう。

 

 

顧客台帳は、商売のバイブルだ。
そこに、すべてがある。

 

 

(※1)江戸時代の呉服店などでは「大福帳(だいふくちょう)」という、
    水に溶けないように、こんにゃくで作った紙で顧客台帳をつくっていた。
    火事になると、それを井戸に投げ入れて顧客台帳だけは守り、
    火事ですべてを失っても、
    残った顧客台帳を元にまた商売を始めて復活したのである。
(※2)富山の薬売りは「懸場帳(かけばちょう)」という顧客台帳を、
    とても大切にした。
    実際、引退する時には、それは高値で売買された。

 

 

― 浜口隆則・著『社長の仕事』より抜粋

 


 

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