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【自社のミッションをチェック!】経営の新概念 パーパスを含むミッションの作り方

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会社を経営するうえで、大切にしなければならない
指針や標語は、時代の変化に応じて、
様々なものが現れてきます。

そして、経営をするうえでのキーワードが
また新しく一つ出てきました。

その言葉とは、
「パーパス」

パーパス 伸び率

2019年1月には月間検索数9,900回
約2年後の2020年12月には14,800回
月間で5,000回も伸びています
(弊社調べ グーグルキーワードプランナーより)

 

パーパスは2020年に入ってから、ビジネス書や雑誌で
少しづつ取り上げられてきた言葉ですが、
その意味とは一体どのようなものなのでしょうか。

また、すでにミッションビジョンなど経営に
役立つ標語がある中で、新しく出てきたパーパスの経営に
果たす効果とはどのようなものなのでしょうか。

じわじわと注目度が上昇しているパーパスを今回はご紹介します。


 

1. そもそもパーパスとは?

英訳辞典では、パーパス(purpose)は「目的」という意味です。

しかしながら、経営において、パーパスという言葉を使う際、
「事業の目的」という意味合いだけで使用するのは、不十分です。

『パーパス・マネジメントー社員の幸せを大切にする経営』
を出版した、丹羽真理(にわ・まり)Ideal Leaders株式会社 共同創業者は、
パーパスとは、
「なぜ会社が社会に存在するのか」という「存在意義」を表す
と述べています。

社会の中で、会社がどのような価値を提供できるか、
そして、
それが社会の中でどのように求められているのかを考え、
会社の存在価値を認識すること
がパーパスを考えることにほかなりません。

そして、
この存在意義を社員と共有することで、社会の役に立っているという実感を
感じながら働くことができる
のです。


 

2. パーパスとミッション・ビジョン・クレドとの類似点は?

 

働くことの指針を社内で共有する観点で言うと、
パーパスはミッション・ビジョン・クレドで置き換えられます。

では、パーパスは、ミッションなどとどこに類似点があるのでしょうか。

ミッションは、会社の存在する理由を示します。

すなわち、会社を作っている意味であり、最大の目的となるものです。

また、会社が社会から担う役割も表します。

ビジョンは、そのミッションを達成するための短期の具体的な目標を指し
クレドはそのビジョンを達成するための具体的な行動やルール、
大切にすることを明確化します。

つまり、ミッション、ビジョン、クレドによって、
社会に対してどのような役割を担った仕事をしているのかが明らかになるのです。

この視点から考えると、これらの概念とパーパスは非常によく似た意味合いとなります。

会社のスタッフが、仕事に対して共通の目的意識を持ち、仕事に当たる環境を達成するうえで、
パーパスもミッション、ビジョン、クレドも同じような働きをするのです。


 

3. パーパスとミッション・ビジョン・クレドとの相違点は?

 

会社で、仕事に対して共通の目的意識を持ち、意欲的に仕事に取り組むモチベーションを作り出すうえで、
パーパスもミッション、ビジョン、クレドも同じような働きをします。

では、パーパスとミッション、ビジョン、クレドとの違いは一体どこにあるのでしょうか?

パーパスとこの三つの概念との最も大きな違いは、「社会的意義の明確化」といえます。

ミッションは、会社の目的を設定するものですので、
設定の仕方を誤ると、売り上げや会社が発展することだけに注目した標語になりかねません。

そのような、ミッションから生まれるビジョンやクレドも、
会社の発展だけを考えたものとなってしまうのです。

そのような場合、ミッションは会社が発展するうえでは、適切な目的であったとしても、
その目的に対して、社員が共感することは非常に難しくなります。

社員が会社の目的を自身の目的と捉え、主体的に働くことで、
生産性は上昇するため、会社での目的を設定するうえでは、
社員の共感がとても重要になります。

当然、ミッションを設定する時に、社員からの共感を考えて、設定することで、
このような事態を防ぐことは可能です。

しかしながら、ミッションを考える前に、パーパスを考えることで、
より容易にこのような事態を避けることができます。

パーパスでは、会社の社会での存在価値を定義します。
そのことで、その会社での仕事は社会で役に立つという自信が
社員の中に認識されることになります。

この認識に伴って、自身の仕事の存在価値を見いだすことができ、会社のパーパスへの共感が可能となります。

パーパスへの共感を得られれば、そこから生まれるミッションへの共感も可能となり、
会社の目的と社員の目的が一致した生産性の向上が図れるのです。

社会と仕事との繋がりを明確化し、働く人の共感を引き出すことに特化した点がパーパスの特徴といえるでしょう。


 

4. パーパスの役割も果たす、共感を得られるミッションを作り方

パーパスをあえて設定しなくても、社員の共感を得られるミッションを作ることは可能です。
そのとき、社会での存在意義が明確化されたミッションを作ることが必要となります。
では、そのようなミッションはどのようにして作ればよいのでしょうか?

プレジデントアカデミーでは、
「ミッションの3段構え」
という方法をオススメしています。

シンプルな方法ですが、伝わりやすく、効果の高いミッションをつくることができます。
ミッションの3段構えは、その名前の通り、次に紹介する「文章の型」に当てはめる形で
ミッション文章を作成していきます。

 

【ミッションの3段構え】

1.社会の困りごとの明確化

2.あなたがどうやってそれを解決するのか?

3.あなたが目指す理想の社会

 

まずは1段目で「社会の困りごと」を明確にします。
全てのビジネスは顧客の「困りごと(もしくは欲望・欲求)」を解決するために存在します。
その「困りごと」を、まずは書いていきましょう。

次に「その解決方法」
ここでは「私たちは、こういった仕事を通して、その困りごとを解決していきます」を記していきます。

そして最後に「目指す理想の社会」
ミッションにおいては、この「目指す理想の社会」の部分がとても重要です。
ここでは「今できていること」ではなく
「事業が究極的に発展していって、困りごとが全てキレイサッパリ解決したら、どんな理想の未来が実現するか」
を書いてください。

このミッションの作り方をすると、ちょうど、ミッション三段構えの1段階目の部分と3段目がパーパスに当たります。

「ミッション三段構え」の1の部分をいかに明確化でき、社員が共感をもてる社会の困りごと、
社会から求められていることにできるかどうかが共感の持たれるミッションになるかの分岐点となります。

このミッション三段構えにより、作成できたミッションを短く、20文字程度でまとめることで、
会社のミッションとなりうる標語(ミッションのスローガン)が完成します。


 

5. 【自社のミッションをチェック!】パーパスの役割も果たすミッションとなっているか確認しよう

 

ミッションは、以前からある概念ですので、多くの企業では、
すでにミッションを取り入れられていることでしょう。

では、すでにあるミッションがパーパスの役割も
果たせているのでしょうか?

多くの企業では、その答えはノーとなります。ミッション3段構えを通じて、
作成すると自然にパーパスが含まれたミッションとなりますが、残念ながら多くの企業では
ミッションがただの目的となってしまっている場合が多いです。

そこで、ここでは、すでにあるミッションがパーパスを含んだものとなっているのかの
2つのセルフチェックポイントをお伝えします。

1つ目のポイントは、「理想の社会」には
「まだ達成できていないこと」
「一生かかっても達成できるかわからないこと」
が書かれているのかどうかです。

ミッションは「現時点でできていること」を示すのではなく、
「目指し続ける最終目的地」を記すものです。

したがって、「現時点でできていること」は、ミッションとして機能しないのです。
これを設定することで、会社の目指す最終目的地が定まり、事業を行う目的へと

つながっていきます。「今は全然、できていないこと」で全く構わないので、
「事業が究極的に発展していったら、どんな社会が実現するか?」
を考えてみましょう。

2つ目のポイントは、特に重要です。
それは「解決方法」のところの文章を「絞りすぎない」ということです。

ビジネスバンクグループのミッションは次のようになっています。

 


私達のミッションは、
日本の劣悪な起業環境を【改革】することです。

起業に挑戦する人を増やし、
成功するたくさんの起業家を生み出し、
日本経済を躍動させ、日本を起業立国にします。

「日本の開業率を10%に引き上げます!」をスローガンに、
私達はこのミッションを、楽しみながら実現していきます。


 

ビジネスバンクグループのミッション文も、少し大きなカテゴリーで記載しております。

実はこれが、重要なのです。

なぜかというと、近代は事業のライフサイクルが早すぎてしまうためです。

つまり、一度ヒット商品・サービスをつくっても、それだけで一生事業を続けていくことが極めて難しい時代になっています。

30年も40年も事業を続けていくことを考えると、どこかのタイミングで新しい事業をつくるか、
既存商品・サービスも大きな方向転換をする可能性が高いです。

また、以前決めたミッションが絞りすぎるカテゴリーの定義をしていると、
そのミッションにより、現代経済にあった柔軟な方向転換ができなくなってしまう可能性があります。

したがって、解決方法はある程度の「カテゴリーの広さ」を持って定めましょう。

 


 

今回は、近年注目されてきているパーパスに関して取り上げました。

経営に関しての概念は多く生まれてきますが、その言葉だけに注目せず、
実際に必要な機能が何であるのかを見極めることで、よりよい経営ができるでしょう。

 


【ライター】
田中 大貴
株式会社 Urth 最高執行責任者

大学では、建築学を専門としながら、2018年4月からは早稲田大学で「ビジネス・アイデア・デザイン(BID)」を受講。 その後、文科省edgeNextプログラムの一つである、早稲田大学GapFundProjectにおいて2019年度の最高評価および支援を受け、起業。 早稲田大学建築学科では、株式会社エコロジー計画とともに、コンサートホール、宿泊所の設計、建設に取り組んだ。現在は、「〇×建築」をテーマにwebサービスの開発、営業から、建築の設計及び建設物の運営に関するコンサルタントまで幅広い事業を行う。


【監修】
野田 拓志
株式会社 ビジネスバンクグループ
経営の12分野ガイド
早稲田大学非常勤講師

大学時代、開発経済・国際金融を専門とし、 その後「ビジネス×途上国支援」を行う力をつけるために一橋大学大学院商学研修科経営学修士コース(HMBA)へ進学。 大学院時代に、ライフネット生命の岩瀬氏や元LINEの森川氏に対して経営戦略の提言を行い、そのアイデアが実際に事業に採用される。 現在は、「社長の学校」プレジデントアカデミーの事業部長として、 各地域の経営者の支援やコンサルティングを行う。2017年4月からは早稲田大学で非常勤講師として「ビジネス・アイデア・デザイン(BID)」を行う。

 

 


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