突然ですが、
あなたの好きなマンガは何ですか?

僕は、登場人物が
「何らかの特殊能力」を持ち、
物語が展開していく。

そんなマンガが好きです。

いわゆる
「異能力もの」と呼ばれるジャンル。

有名どころでは
『ワンピース』のような
世界観のものです。

なぜ、このジャンルが好きかというと、
ウォーレン・バフェットの成功法則と
繋がるから。

「え、なんで?」

そう思ったあなたはぜひ、
このメールレターを読み進めてください。

今回はウォーレン・バフェットが
「成功し続ける理由」を足がかりに、
「人の能力」について考えていきます。

1. ウォーレンバフェットと「能力の輪」

「投資の神様」と呼ばれる
ウォーレン・バフェットは、
「世界第3位」の資産を持つ大成功者。

なぜ、ウォーレン・バフェットは、
こんなにも長い間、“成功し続ける”ことが
できるのでしょうか。

その理由について彼は、
こう語っています。

▼ウォーレン・バフェットの言葉・・・・

「自分の『能力の輪(※1)』を知り、
 その中にとどまること。

 輪の大きさは、さほど大事じゃない。

 大事なのは、
 “輪の境界”がどこにあるかを
 しっかり見極めることだ」

(※1)「能力の輪」は英語では
    circle of my ability

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「自分の能力が活きる」分野を自覚し、
「その土俵の中でだけ」戦うこと。

それこそが「成功し続ける」ために
最も重要なことだと、彼は言います。

様々なことを考えさせられる
言葉ですよね。

では私たちは、いったいどうやって
「能力の輪」を知れば良いのでしょう?

2. あなたも持っている!たった1つの能力

僕は、全ての人には、
「能力が1つ」与えられている と、
考えています。

『ワンピース』をはじめとする
冒険漫画のようなイメージですね。

ワンピースの主人公である「ルフィ」は、
「全身をゴムにする」という
「能力」を持っています。

「能力」は、この1つのみ。

冒険が進んでも、
決して増えることはありません。

しかし「能力」は1つでも、
その「使い方」無限大。

「使い方」を工夫し「洗練」することで
立ちふさがる強敵を倒していきます。

私たち人間も、これと同じ。

生まれながらに
「能力を1つ」持っていると、
僕は考えています。

これを僕は「能力の輪」に対して、
「能力の起源(※2)」と呼んでいます。

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(※2)「能力の起源」は英語では
    origin of my ability

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例えば、僕の場合。
「能力の起源」は「理解力」です。

理解力とは、

「与えられた情報を
 解像度高く理解する能力」

だと、僕は定義しています。

つまり、
この「理解力」の「応用が効く範囲」が、
僕の「能力の輪」の境界線。

具体的には、次のようなものが、
「能力の輪」の範囲内となります。

▼黄塚の「能力の輪」・・・・・・・・・

◯コンテンツ作成(講義スライドなど)
 →情報収集+理解(分解)
        +並び替え・再構成

◯コンサルティング
 →ヒアリング(質問+理解)
        +優先順位決め

◯料理
 →法則の理解+素材の理解+組み合わせ

  などなど

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

逆に、僕には
「強引な交渉」は向きません。

相手を「理解」しようとしてしまうため、
強引に進めることができません。

(逆に不当な要求に対しては、
 的確に抵抗・反発することができます。)

完全な「0→1」作業も向きません。

「1」に至る戦略や想いを理解し、
それ「10」にする方が向いています。

(0.01くらいの欠片があれば、
 0→1も可能です。)

さて、
あなたの場合は、どうでしょうか?

あなたの「能力の起源」は何ですか?

3. “強み”しかない組織をつくる

「能力の輪」の話には1つ、
問題があります。

それは、しばしば「逃げ」の論理として
使われてしまうことです。

“「能力の輪」を出る仕事は、
 すべきではない ”

という話は、ともすれば、

“自分の好きな仕事だけをすればよい”と
解釈されてしまいます。

しかし、それは違うのです。

「能力の起源」は万人に「1つ」ですが、
その「応用の仕方」は無限に存在します。

それでも、
「能力の相性として向かないものがある」
ということを、言っているのです。

例えば、マンガの世界で言えば、

「水を操る能力」を持つ人に対して、
「薪を燃やす」仕事を要求しても、

極めて難しいですよね。

それと同じこと。

「能力の輪を出ない」とは、
「応用の限界を知る」ことだと、
僕は考えています。

この考え方が適用できるのは、
「個人の話」だけではありません。

「チームづくり」にも、応用できます。

「強みしかない」チームをつくるには、
どうしたら良いのでしょうか?

重要なことは、

全てのメンバーが
「能力の輪を出ない」ようにすること。

「強みが活きる」采配も重要ですが、
むしろ「強みが死なない」ことこそ、
重要なポイントではないでしょうか。

そのためには、
次の3つを考えることが重要です。

▼「強み」しかない組織づくり3ステップ

①「能力の起源」を把握する
②「やり方」にこだわらない
③「能力の輪を出る」をなくす

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①「能力の起源」を把握する

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メンバー全員の
「能力の起源」を把握すること。

これが、とても重要です。

「自己分析」と「客観分析」の
両面からのアプローチがオススメ。

例えば「客観分析」としては、
次のようなツールが有効です。

▼『ストレングス・ファインダー』
https://amzn.to/2Rk0q6I

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②「やり方」にこだわらない。

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「能力の起源」は十人十色。
人それぞれに、バラバラです。

「目的」と「目標」に関しては、
しっかりと共有する必要がありますが、

達成の「やり方」に関しては、
強制しすぎない方が良いでしょう。

各自が自らの「能力」を応用し、
達成を目指していくのが理想です。

例えば「営業」においては
「対面営業」が是とされがち。

しかし世の中には、
ほぼ「メールと電話のみ」で、
トップ営業であり続ける人も居ます。

この方は、様々な会社を渡り歩き、
その全てでトップ営業を獲得。

現在では上場企業の社長となっています。

リーダーは自分の成功経験から、
部下に対して「同じやり方」を
強制してしまいがちです。

ぐっと我慢をして「相手を活かす」道を
共に探していきましょう。

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③「能力の輪を出る」をなくす

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社内の役割分担では、
「向いていない」を減らしましょう。

「能力の輪」を出てしまうもの、
能力の相性が悪いものは、
改めて役割分担するのがオススメです。

ただし「応用の範囲内」でできるものは、
相手の成長のチャンスでもあります。

仕事を与える側のリーダーが、
しっかりと見極めていきましょう。

***

「自分の能力を活かしきった」とき、
人の生産性は圧倒的に高くなります。

メンバーそれぞれの
「能力の起源」を知り、
最強チームをつくっていきましょう!

<本日の質問>・・・・・・・・・・・・

Q1. あなたの「能力の起源」は?

Q2.「能力の輪」を
  出てしまっているメンバーは?

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ライター:黄塚 森


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