『できる社長の部下マネジメント〜すごいしかけ〜』

すごいしかけ

 

今回のセミナー講師は、

あのトーマツイノベーション株式会社 元代表取締役社長、

白潟 敏朗 先生です。

 

『上司の すごいしかけ』

『売上アップの すごいしかけ』

『デキるトップのすぐ効く!しかけ 短期間で会社が劇的に変身する! 』

『やる気を引き出す シンプルなしかけ』 など、

多数の「仕組み化」に関する書籍を出版している白潟敏朗先生。

 

 

皆さんは今、

仕事の中にどれだけ“しかけ”を取り入れることができているでしょうか?

 

 

仕事の「仕組み化」に興味がある方には、 必見の内容となっております。

 

 

そして今回、白潟敏朗先生が伝える“しかけ”の中でも、

「明日から直ぐに使える“しかけ”」を2つお伝えし、

冒頭には、「モチベーションマネジメント」の新しい考え方をご紹介します。

 

ぜひ、白潟敏朗先生の“しかけ”をお楽しみください。

 

 

「やる気をアップさせる」よりも、「やる気を○○○○」

モチベーションを下げない

 

皆さんは、 「部下のモチベーション管理」をどのように実践されているでしょうか?

 

書店に行けば、 沢山の「モチベーションUP術」と言われるものが並んでいます。

ただ、ここでモチベーション管理術を考える上で、

非常に大切なことがあると白潟敏朗先生は伝えています。

 

それは、以下の「◯」の中に入る言葉で言い表せられています。

 

『やる気をアップさせる』 よりも 『やる気を○○○○』

 

皆さんはこの「◯」に入る言葉は何だと思われるでしょうか?

 

答えは、 以下の文章です。

 

『やる気をアップさせる』 よりも 『やる気を“下げない”』

 

どういうことかと言えば、 多くの管理職・経営者は通常、
「いかにモチベーションを“上げるか”」ということを意識しています。

 

しかし、以下の図の通り、 モチベーションが下がった状態から上げていくのは、

非常に多くの時間とエネルギーが必要です。

 

 

 

 

逆に、いつもモチベーションが“下がらない”マネジメントをしておけば、

モチベーション管理は非常に行いやすくなるのです。

 

では、具体的にどのような“下げないしかけ“があるのでしょうか?

それを、次のテーマで取り上げていきます。

 

 

【しかけ①】モチベーションを“下げない”ランチフォロー

ランチ行かない?

 

皆さんは、ランチの時間をどのようなものだと感じてるでしょうか?

もちろん、リフレッシュの時間であったり、 パワーアップランチと言われるように、

勉強会などを開く方もいるでしょう。

 

しかし、この何気なく毎日行っている「ランチ」が、

部下のモチベーションマネジメントに非常に有効なのです。

 

では、どのようなことを意識するといいのか?

それは以下の3つのポイントです。

 

 

・聴く頻度

・聴く割合

・聴いた後

 

 

まず、「聴く頻度」に関してです。

 

皆さんは、いつも同じ部下や、

同じメンバーとランチをしていないでしょうか?

 

意外と、「あの人とよくランチいってるよな〜」と、

部下は上司の姿を見ていると白潟敏朗先生は言います。

 

もちろん部下のモチベーションマネジメントをするために、

毎日のランチタイムを使うことは難しいかもしれません。

 

しかし、週に1,2度は、 「部下とのコミュニケーションの場」として考え、

複数部下がいる場合はスケジュールを考え、

定期的にフォローする仕組みをつくるといいかもしれません。

 

そしてランチの際の、「聴く割合」と「聴いた後」。

割合は、あの有名な「80対20」の法則を使うといいそうです。

 

60分であれば話すのは12分。

90分であれば72分が「聴く時間」。

 

 

この割合を変えるだけでも、 部下との信頼関係やマネジメントのしやすさも変わってきます。

 

では、最後は「聴いた後」に関してです。

 

これは1言でいうと、「否定しない」ということです。

当たり前だろう、、、 と感じる方もいるかもしれませんが、

上司は意外と「否定」をしてしまいがちです。

 

部下と話をする時、 「否定」している場面はないでしょうか?

そう自問し、 部下とのランチタイムを最高のコミュニケーションの場にしてみてください。

 

 

【しかけ②】部下が“変わる”「2つ」の究極の質問

松下幸之助

 

最後に、白潟敏朗先生がメンバーのマネジメントの際に

絶対に徹底してきた マネジメントメソッドをご紹介します。

 

それが、究極の2つの質問です。

皆さんは、 以下のように部下から質問された時、 何と答えるでしょうか?

 

「部長、どうすれば目標達成できるでしょうか?」

 

ここで、1つ目の究極の質問を使います。

それは、

 

「〜さんは、どう思うの?」

 

です。

 

これも「当たり前だ、、、」と感じるかもしれません。

ただ、振り返って頂くと分かるかもしれませんが、

「それはこうすればいいと思うけどな」など、

相手に直ぐに答えてしまうケースはないでしょうか?

 

答えを教えてしまうと、部下は

 ある“病気”にかかってしまうと白潟敏朗先生は伝えています。

 

それは、「思考停止病」です。

つまり、自分で“考える”習慣が無くなってしまうのです。

 

 

あの有名な松下幸之助は、 以下の質問をとにかく全社員にしていたそうです。

それが、2つ目の究極の質問になります。

 

それは、

「〜に関して、〜さんの意見を聴かせて?」

です。

 

 

相手の意見を常に聴くということ姿勢を見せ、

部下に意見を言わせる習慣を持たせると、

以下の2つの効果が期待できます。

 

 

1)自分の「意見を尊重してくれる」と感じてもらい、モチベーションが上がる。

2)意見を常に聞かれるので、自発的に部下がアイデアを持つようになる。

 

最初は「分からないので相談しているのですが、、、」 と

部下に言われるかもしれません。

 

しかし、 この「〜さんは、どう思うの?」

「〜に関して、〜さんの意見を聴かせて?」 を使うと、

徐々に部下にもある思考が身に付きます。

 

 

「上司の〇〇さんに質問する時は、

 自分の意見をしっかりと持って相談しに行かなければいけない」

 

 

こう思ってもらえれば、自発的に部下も発言してくれますし、

「意見を聴いてもらえる」という信頼関係も築きやすくなります。

 

ぜひ、明日からでも、 「〜さんは、どう思うの?」

「〜に関して、〜さんの意見を聴かせて?」 の2つの質問を、

メンバーに使ってみてください。

 

 

【まとめ】

 

 

いかがでしたでしょうか?

上記の“しかけ”はシンプルなものが多かったですが、

白潟敏朗先生が7年間「トーマツイノベーション」のメンバーを率いる際、

徹底して行ってきたものです。

 

7年間失敗を重ね、やっと出来上がったのがこの“しかけ”です。

 

「こんなので成果は出ないから、、」と思って何もしないのか、

「とりあえず、これから1週間は意識してみよう」と実践するのか、

ここには大きな差があるはずです。

 

ぜひ、上記でご紹介した「2つの究極の質問」は、

実践してみる価値はあるでしょう。

 

皆さんのモチベーションマネジメントに、

少しでもお役立ちできましたら幸いです。

 

 

白潟敏朗先生、ご講演ありがとうございました!

 

* 今後開催予定のセミナーについてはこちら

プレジデントアカデミー

経営者・起業家の継続的な成功のために開発された、学びの会員制セミナープログラムです。

 

 

*今回のセミナーは「社長の学校TV」よりご覧頂けます。