【ビジネスモデル・ジェネレーション】

 

ビジネスモデルを9つの要素に分解して可視化するビジネスモデルキャンバス

 

canvas

 

 

現在新入社員が自社のビジネスモデルを理解する目的から、

事業家がビジネスでイノベーションを起こす目的まで、

幅広く活用されています。

 

その中でも今回は起業家・経営者向けに

 

イノベーションを起こす

 

ことにフォーカスしたビジネスモデルキャンバスの使い方について

 

小山龍介氏に講演して頂きました。

 

 

計画された偶然性でイノベーションを起こす

 

イノベーションとは

 

”今までにないモノを作り出すこと”

 

アインシュタインは

 

私は理詰めで発明をしたことは一度もない

 

と言い残しています。

 

これはビジネスにおけるイノベーションにも当てはまることなのです。

 

つまりイノベーションは過去の統計やケーススタディから

ロジカルに起こそうとするのではなく、偶然性を与え、

そこから妥当なところに落としこむことで起こるものなのです。

 

 

イノベーションまでの3段階

 

イノベーションが起こるまでには

 

①構造を知る

②何かをつなげる

③構造を再構築する

 

という3段階があると小山氏はおっしゃいました。

 

まず構造を捉え、他業種や未来予測などとつなげる。

そして、全体の調和をとって再構築する。

 

これがビジネスでイノベーションを起こす過程となるのです。

 

会場では小山氏本人がリクルートの人材紹介事業の構造を可視化していきました。

リクルートでは企業へ求人掲載の営業が大切なポイントであり、収益源です。

 

人材紹介サービスのイノベーション事例として

リブセンスの成果報酬型が挙げられます。

 

収益モデルを成果報酬につなげることで、

全体の構造を見直す必要が出てくるのです。

 

この1連の流れからイノベーションの起こし方を感じることができました。

 

 

イノベーションを体感せよ

 

小山氏のお手本を見ただけではイノベーションは起こせません。

 

セミナー会場ではA3のキャンバスが配られ、

参加者それぞれのビジネスモデルを実際に記述していきます。

 

その際に会場から

 

「自社のビジネスモデルの構造がはっきりした」

「自社のビジネスを説明しやすくなった」

 

という嬉しい声が多数挙がりました。

 

小山氏はこのキャンバスが”構造化”されていることに

価値があると念を押します。

 

ビジネスモデルをシンプルに構造化して記述できるだけでも

キャンバスには大きな価値があるのかもしれません。

 

さらに構築したビジネスモデルに小山氏の提示する未来予測をつなぎ、

構造の一部を変化させます。

 

その震源を元にキャンバス全体を再構築していくことで、

イノベーションを起こすところまで体験することができました。

  

参加者の皆さんも自社のビジネスモデルに更なる可能性を発見できたようで、

会場はセミナー終了後もしばらく賑わい続けました。     

     

businessmodel 

 

 

まとめ

 

今回のセミナーは実際に手を動かすことで

たくさんの気づきがあったように思います。

 

そして、小山氏の講演内容は

一度ワークをしてみて終わりではありません。

 

いろいろなものをつなげることで

何度もイノベーションを起こすことが可能です。

 

繰り返しキャンバスを作り偶然性を引き出し、

その中から妥当な案に落としこむ。

 

アイデアを発散させ収束させる過程を楽しみながら皆様の事業が

イノベーションを伴うさらなる発展をしていければと思います。