今回は『営業マンは断ることを覚えなさい』著者である
石原明氏にお越しいただき、
「儲かる会社のつくりかた」
についてお話しして頂きました。
ほんとに儲かる会社は営業をしない?
「儲かる会社は営業をしない!」
石原氏は冒頭から断言しました。
「儲かる会社はバックヤードを含め、経費を抑えている。
特に営業マンの人件費を徹底的に削減していることが重要。」
と語る石原氏は、ホームページとメールマガジンを連動させ、
お客様に資料請求をしていただくことで
営業という手間を省いた”儲かる仕組み”を構築したのです。
「ビジネスモデルとマーケティングロジックを完成させること」
石原氏は経営者の仕事をこのように定義されました。
経営者にはあらゆる仕事があるように思いますが、
アウトソースできることをすべて人に任せた場合に残るのが、
”ビジネスモデル”と”マーケティングロジック”を完成させることだと言います。
その上で永続的に儲かる会社をつくるには
もう一つ欠かせない経営者の仕事があります。
それが”組織化”です。
100人の組織をつくるにはどうしたらいいか
「企業力=組織力と言っても過言ではない。」
石原氏はそれほど組織化を重視しています。
組織力とは
”社員を育成して組織化すること”
「100名の組織を作ってください」
と言われたとき、
もしあなたの会社に100人の組織をつくる
ノウハウが社内に整っているとしたら、
組織力があると言えます。
皆さんの会社はいかがでしょうか?
100人の組織をつくるのに
「100人採用すればいい」
と考えた方がいましたら、
組織力をもう一度見直す必要があります。
では、100人の組織をつくるにはどうしたらよいのでしょうか。
石原氏は
「100人採用するのではなく、5人のリーダーを育成することである。
そのためには1人の信頼出来る部下を見つけることから始めるべきだ」
とおっしゃいました。
では具体的にどのように組織化していくのでしょう。
石原氏は組織化を5つの要素に分けて実践しています。
組織化の5つの要素
石原氏は組織化における5大要素として
①経営理念の確立
②教育・人材育成
③情報共有化の仕組み
④評価制度の整備
⑤不満を持つスタッフが自然に辞めていく仕組み
を挙げています。
今回は⑤の
“不満を持つスタッフが自然に辞めていく仕組み”
について詳しくご紹介します。
不満を持つスタッフが自然に辞めていく仕組み
社員の退社というのは採用よりも大変なことです。
経営者にとって胸の痛い出来事だと思います。
しかし、組織内に非協力者がいる状態では経営はできません。
組織のために、そして、そのスタッフのためにも
不満を持つ者が自然に辞めていく仕組みが必要なのです。
石原氏は
”前向きに大変なことを習慣化&強制すること”
を薦めています。
例えば読書感想文を毎週提出させ、発表します。
もしスタッフが
”書けない”
”表現できない”
”まとめられない”
となるとこの課題はとても大変なことです。
するとその社員は3ヶ月後には
そんな課題の出ない会社へ自ら移動していきます。
「うちでやってきたことは決して無駄ではないから次のステージで頑張れ」
というメッセージで
送り出せる環境を作ることが大切なのではないでしょうか。
まとめ
「サブプライム問題などで企業がゼロスタートとなったとき、
あなたの会社に組織力があればいくらでも生き残ることが出来る。
人材育成や組織を作るには3年以上はかかります。
だから起業・経営する人には
早目にそういったことを知っておいて欲しい。」
そんな石原氏の思いが伝わる1時間半でした。
参加者の中から石原氏の組織化を実践し、
一つでも多くの永続する組織が生まれれば嬉しい限りです。