「女性が1人でスープを飲んでいるシーン」が頭に浮かんだ。
この「一瞬のイメージ」が、
今や全国の百貨店を中心に展開するスープ専門店
Soup Stock Tokyo(スープストックトーキョー)の始まりでした。
果たして、創業者の遠山氏は「一瞬のイメージ」を
どうやってビジネスモデルに落とし込んでいったのでしょうか。
■ スープの有る1日 ■
遠山氏が最初にやったことは、意外にも
「物語をつくること」でした。
「お店にどんな人が来るだろう?」
それを徹底的に考え「秋野つゆ」
それは、こんな人物。
「おっとりしているがシッカリ者で、自立している。
人の事はあまり気にせず、個性的。
あまり、細かい事は気にしない、大雑把。
しかしこだわりは強い。
化粧気はないのに、きれい。
オシャレに無頓着なのに、センスがよい。
装飾的なものは苦手で、シンプルを好む…」
いかにも、Soup Stock Tokyoに居そうじゃないですか?
あとは、この「秋野つゆ」が満足するように
お店に必要なものを決めていきます。
◯ このスープは、秋野つゆは飲まないだろうな。
◯ お店の内装は、シンプルな方がいいだろうな。
◯ 店員さんは、お客さんとどんな風に関わると良いんだろう。
などなど、徹底した顧客目線で
ビジネスプランをつくっていきます。
そして出来上がったのが
「スープの有る1日」という、ひとつの“物語”。
この1編の物語こそが、
Soup Stock Tokyoのビジネスモデルなのです。
■ 次世代に、つなぐ ■
Soup Stock Tokyoを成功させた遠山氏が
次に手がけるのがPASS THE BATONという
リサイクルショップです。
このショップは、その名の通り、
「ものを次世代にバトンタッチしていく」
というコンセプトでつくられています。
「不要になったものには、使っていた人の
想いやメッセージが宿っているはず。」
だから、PASS THE BATONでは“モノ”を買取るときに、
“モノ”に対する想いやメッセージも一緒に預かります。
そして、所有者のメッセージカードと共に“モノ”
そこには
「どうやって手に入れたのか」
「どんなふうに使っていたのか」
「どんな思い出があるのか」
などが書いてあります。
お店を訪れたお客さんは、その“想い”と一緒に、
“モノ”という“バトン”を受け継いでいくのです。
果たして、このお店が誕生する裏側には、
どんな物語があるのでしょうか?
遠山氏がカタチにしてきたビジネスの背景にある物語は、
是非、会場で遠山さんご本人から、お聞きください!