今回ご紹介するのは、あの有名 脳科学者、茂木健一郎氏に

講師を努めて頂いた大反響のセミナー『脳とイノベーション』。

 

このセミナーの中から、 以下の2つの内容をお届け致します。

 

1)イノベーションを起こす環境のつくり方

2)イノベーターが実践している習慣

 

 

皆さんは、ご自身の「脳」をどれだけ活用できているでしょか?

優秀な経営者、ビジネスパーソンは、 これからご紹介する「脳の構造」を

様々な角度から学んでいるでしょう。

 

ぜひ、これからご紹介するメソッドを実践してみてください。

 

 

イノベーションに必要なモノ:「ドーパミン」

 

皆さんは、「ドーパミン」という脳内物質を聞いたことがあるでしょうか?

 

この「ドーパミン」は、芸術やビジネスシーンで必要になってくる
「閃き」を生み出すために、非常に重要な物質だと言われています。

 

皆さんは最近、 「これは絶対に良いアイデアだ!」 と

閃いたことはなかったでしょうか?

 

その時に脳内物質「ドーパミン」が出ているのです。

 

「ドーパミン」は、脳を活性化させ、
私たちに様々なアイデアを生み出す手助けをしてくれます。

 

では、この「ドーパミン」がいつでも生み出すことができ、

良いアイデアをどんどん出すことができたら、

明日からのあなたの生活はどのように変わっていくでしょうか?

 

今回、この「ドーパミン」を活用して様々なビジネスアイデアを出すための方法を

茂木健一郎氏が紹介しています。

 

 

ドーパミンの発生条件:「不確実性」と「セキュア・ベース」

 

 

ここで茂木健一郎氏が紹介している答えは、 「不確実性」と言われるキーワードです。

 

実は人間という生き物は、

「これは難しそうだ、、、」

「本当にできるのか、、、」

と「不確実」な状況に身が置かれた時、 脳が活性し始めます。

 

そして、「これはできそうだ!」 と感じたその瞬間、

一気にドーパミンが出るのです。

 

つまり、「ドーパミン」を出すには、 「不確実性」が必要だということです。

 

「では、常に不確実性が高い状況に身を置けばいいのか?」

「それはかなりストレスがあるのでは?」

と疑問を抱かれるかもしれません。

 

ここで2つ目のキーワードが、 「セキュア・ベース」と言われるものです。

 

例を挙げましょう。

 

皆さんは、 子供の時、新しいものに常に興味を持ち、

危険だと言われるものにも積極的に向かってはいなかったでしょうか?

 

あの無邪気な状態は、 まさしく「ドーパミン」が発生し、

様々なアイデアが頭の中に生まれている状況です。

 

しかし、この状況を支えているある存在が、

そこにはあったはずです。それは、「両親」です。

 

「両親がいるから、いつも自分を助けてくれる」

「何かあったら、母さんが助けてくれる」

 

 

この心の支え、 つまり「セキュア・ベース」があるからこそ、

皆さんは「不確実性」の物事に足を踏み入れ、

脳を活性化することができていたのです。

 

 

あなたの「セキュア・ベース」はなんですか?

 

 

ではここで質問です。

 

皆さんは今、 「セキュア・ベース」と言われるものを持っているでしょうか?

 

茂木健一郎氏は言います。

「セキュア・ベース」は、 自分の肩書や、表面上の組織ではその役割を担えません。

本当に信頼できる「人間関係」、そして、自分の積み重ねてきた「スキル」が、

その「セキュア・ベース」になり得るのです。

 

最高のアイデアを生み出すには、 「不確実性」が必要です。

その「不確実性」が起こる環境に身を置くには、 「セキュア・ベース」が必要なのです。

 

再度、質問します。

 

皆さんには、 心の支えになる「セキュア・ベース」はあるでしょうか?

 

この「セキュア・ベース」を自らが深く認識し、

それを深く認識すればするほど、 「不確実性」に自然に身を置くことができ、

素晴らしいアイデアが湧いて出てくるのです。

 

ぜひ、「自分のセキュア・ベースは何か?」と自問し、

「不確実性」が高い場所に身を置いてみてください。

 

きっと、素晴らしいアイデアが浮かんでくるでしょう。

 

 

アリストテレス、ジョブズ、ザッカーバーグに共通するイノベーションを生み出す習慣

 

皆さんは、ご自身の「脳のメンテナンス」を、

どれだけ実践されているでしょうか?

 

今回、皆さんが明日からでも実践できる、

「脳のメンテナンス術」をご紹介させて頂きます。

 

ここで、まず2つの短いストーリーをご紹介させて頂きます。

 

1つ目は、あの有名な哲学者、 アリストテレスの話です。

 

アリストテレスは皆さんご存知かと思いますが、

その「授業方法」を聞いたことはあるでしょうか?

 

よく絵などでは階段に生徒と座り、 議論を繰り広げているように見えます。

しかし、アリストテレスの授業は、 実は、「歩きながら」行われていたと言います。

 

なぜか?

それを「歩く」という動作が、 脳を非常に活性化させ、

アイデアを出すのに非常に優れた状態だからなのです。

 

「歩くことなんて、毎日行っている!」 と感じるかもしれません。

 

しかし、 「脳をリフレッシュさせよう」

「あの議題に関して歩きながら考えてみよう」

こうした心持ちで“歩く”という動作を、実践されているでしょうか?

 

何かに急いだり、 ゆっくりと時間が無い状態では、

その効果は、薄れてしまいます。

 

あの様々な伝説を残したイノベーター、 スティーブ・ジョブズも、

この「歩く」という手段を上手く使っていたようです。

 

有名な話では、Windows95が世の中に出る前、

ビル・ゲイツとスティーブ・ジョブズは、

“歩いて”数時間にもわたって議論を交わし、

世界を変えるような決断を下していったといいます。

 

あのFacebookのマーク・ザッカーバーグも、

今ご紹介したスティーブ・ジョブズも、

社内メンバーとの議論はほとんど“歩きながら”だそうです。

 

 

ぜひ、皆さも、 「歩く」という“ビジネスメソッド”を

仕事の中に取り入れてみてはいかがでしょうか?

 

 

まとめ

 

今回、茂木健一郎氏は、 「脳」に関する様々な科学的メソッドを紹介してくださいました。

「脳」はこうしている間にも常に動き、 私達の生活に密接に関係しています。

 

 

つまりは、「ビジネス」を成功に導く上でも、

脳の構造を今一度学んでみるのも、

非常に大切なことなのかもしれません。

 

ぜひ、皆さんのビジネスの学びの一環として、

「脳の学び」を取り入れてみてください。

 

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プレジデントアカデミー

経営者・起業家の継続的な成功のために開発された、学びの会員制セミナープログラムです。

 

 

*今回のセミナーは「社長の学校TV」よりご覧頂けます。