今回のトピックセミナーは新事業の立ち上げから経営全般をサポートする、

カリスマ美人会計士平林亮子氏にご登壇頂きました。

 

会社にとって、個人にとってとても重要な「お金」。

 

商品の売り方などお金を生み出す

 

”技術”や”ノウハウ”

 

ではなく、

支払うお金の決断を正しくする

 

お金のセンス

 

をテーマにお話して頂きました。

 

セミナーレポートでは”会社のお金力”を

高めるポイントをお伝えしていきます。

 

 

そもそもお金力とは?

 

「お金力」=儲ける力?

 

いいえ、違います。

 

”お金力”=今あるお金を活用する力

 

平林氏は ”お金力” をこのように定義されました。

 

では活用するためにどういったポイントを

抑えておけばよいのでしょうか。

 

平林氏は「会社」と「個人」に分けて説明します。

 

 

 

 

 

【会社編】お金力3つのポイントをご紹介致します。

 

 

①本当に利益は出ているか?

 

利益=売上ー経費

 

この式で計算される「利益」には

会社にとってどんな意味があるでしょうか。

 

「会社にとって利益は目的ではありません。

 目標ですらありません。

 利益は会社が存続するための【前提】です」

 

冒頭から平林氏独特のお金論が展開されます。

平林氏は

 

「利益には経営者が陥りやすい”ワナ”がある」

 

といいます。

そのワナを今一度認識しておきましょう。

 

<売上と利益のワナ>

 

売上=単価×数量

 

売上を上げたい会社はついつい単価を下げて数量を増やそうとします。

しかし、値引きが利益にどれほど影響するのか考えてみてください。

 

例えば70円の原価のモノを

販売価格100円から90円にします(10%値引き)

すると利益は30円から20円になります(33%減)

 

つまり10%の値引きで1.5倍の売上が必要になってしまうのです。

 

値引きをする前に一度立ち止まり、

本当に利益が出るのか考えてみてください。

 

 

<初期投資のワナ>

 

経営者が陥りやすいワナに初期投資のワナがあります。

 

平林氏は不動産投資を例として紹介しました。

 

一見利益が出ているようにみえる物件でも、

10年後に売ってみると儲かった分と経費で

プラスマイナスゼロ。

 

むしろ税金でマイナスになることもあるそうです。

 

本当にお金を活用できているのかを図る指標として

ROAやROEを見直す必要があるかもしれません。

 

自己資本を回収できているか

皆様もチェックしてみてください。

 

 

②キャッシュは増えているか?

 

2つ目のチェックポイントとして

「キャッシュが増えているか」を紹介しました。

 

キャッシュは持っていれば持っているほど

良いというわけではありません。

 

キャッシュを貯めこんだら会社は成長できないのです。

 

平林氏は

 

3ヶ月分の運営資金

 

これを目安にキャッシュ・フローをつくるように薦めています。

 

そのためにはまず、

1ヶ月の運営費がいくら必要なのかを知っておく必要があります。

 

簡易的にキャッシュ・フローを測るのに使えるツールがあります。

それは

 

通帳残高

 

是非、お持ちの通帳残高を使って

毎月キャッシュをチェックしてみてください。

 

 

③回収手段・回収期限

 

最後のチェックポイントは

 

”回収と支払い”

 

平林氏は

 

「回収は早く、支払いは遅く」

 

これが鉄則だとおっしゃいました。

 

回収と支払いのズレが会社を黒字倒産に追い込むことがあるので

会社にとって”回収と支払い”は生死を分かつ死活問題なのです。

必ずチェックするようにしましょう。

 

 

まとめ

 

会場ではソフトバンクやリブセンスを例にお金との付き合い方を

いろいろな角度から紹介して頂きました。

 

本レポートでは【会社のお金力】についてのみ紹介させて頂きましたが、

書籍などで【個人のお金力】もあわせて見なおしていただきたいと思います。

 

本セミナーが皆様の”お金力”向上のきっかけになり、

経営者人生を楽しんでいく手助けになればと思います。

 

 

 

 

 

レシートを集めることで、お金の使い方が変わり、ひいては人生が変わる。
個人の「お金力」を高める、おすすめの一冊です!