今回はスターバックスコーヒージャパン元CEO岩田松雄氏を講師にお招きしました。
テーマは

ついていきたいと思われる新・リーダーシップ論

 

定員の100名を超える130名の参加者で会場は満員御礼!

勉強熱心な経営者の方々で会場は熱気であふれました。

 

そんな熱気の中開催されたセミナーでの学びを

セミナーレポートとして皆さんにお届けします。 

 

 

営業マンから経営の専門家へ

 

セミナーは岩田氏がスターバックスのCEOを経て

現在のリーダーシップコンサルティング創業に至るまでのストーリー調に展開されました。

 

日産自動車の営業マンとしてキャリアをスタートさせ、

役員や社長など計5社の経営に関わってきた岩田氏。

 

一介の営業マンはどのようにして世界を代表する企業の経営者になったのでしょうか。

 

社長を目指す

 

岩田氏は日産自動車の入社式の際に、 宣言したそうです。

 

貪欲に学び、小さな工夫を積み重ねること、

そしてビジネススクールへの留学のチャンスをつかみとったことで

人生の転機を迎えたといいます。

 

新リーダーシップ論

 

 

ミッション経営

 

岩田氏は企業の存在理由(=ミッション)をとても大切にした経営をされてきました。

 

ザ・ボディショップやスターバックスなどの企業は、

消費者目線で見てもミッションが組織に浸透していることがわかります。

 

ではなぜ、岩田氏はミッションを大切にするのでしょうか?

 

「変化を予測できない世の中で”ミッション”という原理原則をパートナーが

 共通で持つことが大切。そうすれば、それぞれの判断で変化に柔軟に対応できる」

 

 岩田氏はミッションの重要性をこのように語りました。

 

 

ミッション効果

 

弊社代表浜口が主宰する、経営の12分野セミナー”ミッションの立て方”でも、

ミッションの効果に関する話がありました。

 

そこでは
「ミッションの効果は収益差に大きく影響する」

 

とのことでした。

 

岩田氏の考えはこの事実の裏付けになっているように思います。

 

岩田氏は

 

「チーム内にミッションが浸透することでモラルが高くなる。

 ミッションに共鳴した人が入社してくる。

 

 そして、ミッションがお客様に伝わるようになったとき、

 収益は自然とついてくる」

 

とおっしゃいました。

しかし、ミッションをお客様にまで伝えるのは簡単ではありません。

 

お客様に伝えるにはまず、

働く従業員にミッションを浸透させる必要があります。

 

では岩田氏はボディーショップやスターバックスなどの大企業で、

どのようにリーダーシップをとっていったのでしょうか?

 

 

新・リーダーシップ 

 

 

初めて社長に就任した際に岩田氏は間違えを犯したといいます。

 

朝礼で全社員に向けて

 

「これからはキャッシュフロー経営だ」

 

と、経営の理論を展開しました。

 

しかし、話を聞いていた社員はまったくの無反応だったそうです。

その際に経営理論など言っても社員は動かせないことを痛感したといいます。

 

では、経営者は会社のリーダーとしてどうあるべきなのでしょうか?

 

働く姿勢や価値観、会社の方向性、そしてミッションを話すべき。

 そして、何より大切なことはリーダーが自ら行動で示すことだ

 

岩田氏の言葉には従業員数1800名を超える企業の

リーダーを務めた器の大きさが感じられました。

 

皆様もミッションを掲げ、

新・リーダーシップを実践していただければと思います。

 

 

セミナー裏話&まとめ

 

セミナー直前、弊社取締役滝沢が岩田氏に

 

「ミッションを収益につなげるためのノウハウは何でしょうか?」

 

と問いかけたところ、岩田氏はこうおっしゃられました。

 

「地道に3年、5年、いや10年と社内外で伝えつづけ、

 毎日1つ1つ、1人1人と向き合うしかないですよ。

 

 手法は会社ごとにその時ごとにあるのだと思います。

 振り返ると強みとつながり収益になっています。」

 

使命を追い続けその使命に足るように成ろうと切磋琢磨する活動こそ、

会社が存在する意義なのかもしれません。

セミナーでも聞けない貴重な会話でした。

 

私たちプレジデントアカデミーも無私の心で
”経営者の皆様に上質な学びを提供する”
という使命を追い続けようと思います。