本日はグーグル日本法人前社長である辻野晃一郎氏にお越しいただき、「Googleで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた」というタイトルでご講演頂きました。ソニーで22年間・グーグルで3年間という辻野氏の経験を交え、現在の日本の凋落から今後の世界展開まで、壮大なお話をいただきました。

 

 

日本の凋落と今後のビジネス

 

 

かつて一世を風靡した「テレビ事業」は、終焉を迎えつつあります。

 

事実、2012年の統計から、デジタル家電の価格下落は半年で

50%減ほどになるまで凋落してしまったのだそうです。

 

この現状を踏まえ辻野氏が語る、今の日本に大切なこと

 

 

それは、「外貨を稼ぐ」ということです。

 

 

クラウド、インターネットをフル活用した21世紀型の新しい経営モデルの創出が

必要となってくるだろうと語られました。

 

では、どのような経営モデルが21世紀なのでしょうか?

 

新しい時代の新しい経営スタイル

「最初から世界市場へ」

 

そう語る辻野氏は、世界市場をつかむためには、

以下に挙げる9つの経営スタイルが重要だと言います。

 

1. 日本経済の新陳代謝を加速させるコト

2. 経営スタイル・起業カルチャー・ビジネス慣習を札集するコト

3. 少数精鋭、パートナー重視するコト

4. 群衆の叡智を積極活用するコト

5. 20世紀的にならないコト

6. 常識を疑うコト

7. 10年早く、10倍速くスピード感をもつコト

8. 人にフォーカスするコト

9. 天真爛漫になるコト

 

世界共通語としての英語による展開が進んでいる今だからこそ、

 

ビジネスのアプローチとして

Google, Facebookなどのグローバルデファクトを活用したり、

グローバル主流のオンライン決済のPaypalの活用をする。

 

そういった経営スタイルが必須となりつつあるのです。

 

 

 

Globalization:加速する新陳代謝

 

 

IT革命という言葉が流行った頃が久しいですが、グローバルインフラとして

クラウド・コンピューティングが使われるようになってきました。

 

このような現状をどのように捉えれば良いのか?

 

辻野氏は、

「クラウドコンピューティングを用いて新しいグローバルスタンダードを

日本的価値観から確立する好機」だと語ります。

 

ぼんやりしている間に世界は変わってしまいます。

 

そう、

 

ソニーからグーグルの時代になったように。

 

辻野氏が目指す社会は、

 

「何もしないよりチャレンジして失敗する人を褒め称える世界」

 

なのだそうです。こういった意思を強くもっているからこそ、

辻野氏は成功されたのでしょう。

 

 

 

グーグルの10の事実

 

 

本セミナーでは、

辻野氏の経験したグーグルでの3年間を振り返り、

以下に挙げる10個のグーグル経営の真髄を教えていただきました。

 

 

1. ユーザーに焦点をしぼれ他のものはみな後からついてくる

2. ひとつの事をとことん極めて上手くやるのが一番

3. 遅いより速いほうがいい

4. ウェブでも民主主義は機能する

5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいる時だけではない

6. 悪事をはたらかなくてもお金は稼げる

7. そとにはいつも情報がもっとある

8. 情報のニーズはすべての国境を超える

9. スーツがなくても真剣に仕事はできる

10. 素晴らしい、では足りない

 

どの項目も基本的な事のように感じます。

ただ、この「基本」を徹底して行ったからこそ、

今のグーグルのような

リーディングカンパニーがあるのかもしれません。

 

今回学んだ「基本」をしっかりできているかを点検すれば、

日々のビジネス等の見直しができるのではないでしょうか?

 

 

 

まとめ

 

 

グーグルの話は大変スケールの大きな話でしたが、

重要なことを項目にまとめてお話いただきました。

 

非常にわかりやすく、明日からでも実践できるような内容

でしたので、会場の皆様も熱心にメモを取っておられました。

 

どんな会社であっても、規模の大小ではなく、

世の中に与える価値」を大きくしていって欲しいと感じます。

 

今回のセミナーで、一人でも多くの成功する経営者が増えれば幸いです。

 

ありがとうございました。