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SEMINAR REPORT セミナーレポート

非公開: インバスケット思考

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インバスケット思考入社2年目のインバスケット思考インバスケット・トレーニング

鳥原 隆志

株式会社インバスケット研究所


日程: 2012年4月11日(水)
時間: ※終了しました
定員: 60名
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株式会社インバスケット研究所の創業者であり日本で唯一のインバスケット・コンサルタントとして活動する傍ら、多数のベストセラー著書の執筆もされている鳥原先生にお越し頂き『インバスケット思考』というテーマでご講演を頂きました。ワークを中心とした超参加型セミナーを通してインバスケット思考を色濃く学ぶことのできた1時間半。このレポートでは起業家として成功するために重要だと感じたエッセンスをまとめてお伝えしていきます。

 

 

 

インバスケットとは

「本日は新たに覚えることは何もありません。」という鳥原先生の言葉で今回のセミナー始まりました。インバスケットは『アウトプット型』ツール。今までに自分が身に付けたスキルを実践するためのものであり、自分がどれだけ知識を「使えているか」が結果として現れます。それは自分を映す鏡。ワークを通じて自分と向かい合うことで思考の癖や仕事の仕方がわかります。「知っていること」と「使えていること」は違う。「使い方」を知っていても「使わない」人が多い。と鳥原先生はお話されていました。
インバスケットの特徴として鳥原先生は次の3つを定義されました。1.普段経験することの無いような業種を設定。2.全ての案件を処理するのは”無理”な時間設定。3.直接案件を処理できないような制約がある。これらの特徴によって次の要素が抽出できます。1.経験に基づかない行動。2.どのように優先順位をつけているか。3.他者(部下)にどのように仕事を依頼するか。
また、インバスケットには「絶対的な答え」がありません。「結果」ではなく「プロセス」を重視するのです。

 

 

20分で10案件!?

 今回のセミナーはこの20分のワークが中心となっていました。題名は『インバスケットゲームSY 体験版 インバス書店大和店 副店長』。「体験版」となっている理由は、通常は短くても60分をかけて取り組むワークだからだそう。今回のワークで設定された業種は「書店」。誰とも直接の連絡が取れない。そして、残された時間は20分しかないという状況が設定され、その中で部下たちがメモやメールで残した10の案件を処理していきます。ワークは意図的に”全てをこなすのが不可能”なように作られています。必然的に優先順位をつけなければなりません。そしてどのように優先順位をつけているかによって思考の癖がわかります
私も実際に体験してみましたが、厳しい時間制限のために次々に決断を下していかなければならず、精神的な極限状態に追い込まれました。10の案件の中で相互に関係しているものもあり全体を見ながら処理を進めていかなければなりませんでした。

 

 

 

 

浮かび上がる自分像

ワーク終了後、鳥原先生から「10の案件の中には時間をかけて対処しなければならないものとそうでないものがあります。」との発表がありました案件の「数」をこなせたら良いかというと、そういうわけでは無い。案件処理の「深さ」と「広さ」の両方が必要なのです。たった20分のワークですが、そこから本当にいろいろなことが見えて来ます。ワーク終了後には「スコアリングシート」が配布され、自分の回答を客観的に評価しました。評価項目は8つ。決断力や問題把握能力だけでなく対人能力や創造性まで多角的に評価することができます。自分の回答を評価してみて、自分の思考の癖が見事に浮かび上がる様子に驚きました。正に”自分を映す鏡”。鳥原先生の仰っていたことを実感しました。

 

 

優先順位はなぜ必要?

 「なぜ優先順位が必要なのでしょうか?」 一通り評価が終わったところで、鳥原先生が会場に質問しました。スライドには勢い良く水を出す蛇口とその水を受け止めるコップの図が映しだされます。「こういうとき、あなたならどうしますか?」という鳥原先生の問い。回答は大きく分けて2つでした。1.蛇口を止める。2.コップを大きなものに換える。会場の皆様の答えは1.がほとんどでした。この反応に対して、鳥原先生が続けます。「この水は、仕事と同じです。普段の仕事との向き合い方を考えると2.の選択肢を採っている方が多いのでは無いでしょうか。」パレートの法則というものがあります。俗に2 : 8の法則と呼ばれるもので、全体の2割が8割を作るというものです。これは仕事にも言うことができます。つまり全体の仕事のうちの2割が8割の成果を作る。それ以外の8割の仕事は時間を取られる上に2割の成果しか生み出さない。その「2割の仕事」を選ぶために「優先順位」が必要なのだと鳥原先生は仰っていました。

 

 

 

 

 

 

感想

終始会場の皆様とコミュニケーションを取り、ワークを中心に行われた1時間半のセミナー。時間がすぎるのが本当にあっという間でした。会場の皆様が一心不乱にワークに取り組み、身を乗り出すように熱心に鳥原先生のお話を聴いている光景が印象的でした。インバスケットを「自分を映す鏡」として利用し、成功し続ける起業家が一人でも増えれば幸いです。鳥原先生、ありがとうございました。

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鳥原 隆志

株式会社インバスケット研究所


1972年生まれ。大学卒業後、大手流通業の販売部門や企画部門を経験し、10店舗を統括する店舗指導員(スーパーバイザー)として店長の指導や問題解決業務に従事する。管理職昇進試験時にインバスケットに出会い、自己啓発として独自に研究・トレーニングを開始。これらの経験と問題解決スキルを活かして、株式会社インバスケット研究所を設立。法人向けのインバスケット教材開発と導入をサポートする、日本で唯一のインバスケット・コンサルタントとして活動中。今までに作成したインバスケット教材・資料は腰の高さを越える。著書に「究極の判断力を身につけるインバスケット思考」(WAVE出版)「入社2年目のインバスケット思考」(WAVE出版)「人を動かす人柄力が3倍になるインバスケット思考」(WAVE出版)「インバスケット・トレーニング」(同文館出版)など。


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